残り時間 4 【鬼滅の刃】

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冨岡サイド



失敗してしまった。

俺はAのように自炊をしないから、料理のことは全くわからない。

鮭大根なら、作れないことはないが、、、

玉ねぎがあんなに柔らかいのは知らなかった。

まだ修行が足りない。

未熟で、ごめん、、、(ｼｭﾝ)





トタタタタタタ



？


この足音、子供、、、お館様の御息女達か？

こんなに慌てているのは珍しい。

何かあったのか？



俺は廊下に出て、声をかけた。

くいな様とにちか様、やはり御息女のお二人だった。

くいな様はお顔を真っ青になさっていて、にちか様は涙目になっている。

いったいどうしたのか。



「くいな様、にちか様、どうかされましたか？」

く「！冨岡様！早く！早く台所へ！！」

に「綾波様が、、、」



「っ！」



Aの名を聞いた瞬間、俺はすぐに台所へ向かった。









ダダダダダダダッ


バン！！！


義「A！」

あ「冨岡様！」



そこには掌を血が滲むほど握り締め、脂汗を滲ませるAの姿があった。

やはり、発作だったか。



お「義勇、これが発作かい？」

義「はい…」


『ゔぁぁあっ！！』


か「っ！綾波、様…」

ひ「…先程からずっとこのご様子で、、
なにか、ないのですか、、、鎮痛薬のような、、」


義「…ありません。」


か「そんな…」



『あぁっ！』


くいな「っ！ですか、これは、あまりにも、、」


お「…」

あ「…」

義「A、俺だ。大丈夫だ。」





俺はAの隣に着き、握り締めていた掌を解き、自分の手を握らせた。

Aの爪で手の甲が傷ついているが、そんなことはどうでもよかった。

Aの手に傷がつくより、全然いい。







『ゔぁ、、、ゴホッゴホッゴホッ、ガハッ！！』


べちゃっべちゃっ、




義「A、わかるか？」

お「A…」


『あ、、、ぎ、ゆ、？』


Aは息も絶え絶えに俺の名を呼んだ。


義「あぁ。…A、よく耐えたな。」


『…う、』


義「A、もう休め。」

『…』




俺はAの目に掌を被せた。

そのままAは意識を手放した。






お「…Aを休ませないとね。ひなき、かなた、布団を敷いてきておくれ。」

ひ、か「はい。」

「ありがとうございます。」


・・・

ひなき様とにちか様が敷いてくださった布団にAを横たえ、頬に張り付いていた髪を掬った。

顕になった顔は青白かったが、呼吸は整っていて少し安堵した。




お「義勇。」

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