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私達はお館様の屋敷の、めちゃ広くて綺麗な台所で大量の食事を用意していた。
あ「綾波様、次はこの碗の中身を入れて宜しいでしょうか。」
『はい。お願いします。』
ひなき「綾波様、次は、、、」
『では、この鍋を混ぜて頂けますか?』
くいな「綾波様、人参、切り終わりました。」
『ありがとうございます。次はごぼうをお願いしても宜しいでしょうか。』
かなた「あ、綾波様、液体がドロドロになってきたのですが、これで大丈夫でしょうか、、、」
『はい!とてもお上手です。焦げてもいませんし、完璧です!』
義「A…」
『うわっ!!!』
びっくりした。突然義勇が私の隣から出てきた。
『え、どうしたの??』
義「(暇だし、忙しそうだから)俺も手伝う。」
『いいの?』
義「あぁ。」
『えーっと、あ!そうだ!、、、じゃあ、玉ねぎ切ってくれる?』
あ「いえ、冨岡様、玉ねぎは目に…『あまね様。しー!』
あまね様が義勇を気遣って玉ねぎを切る、と仰ったのを私は止めた。
あまね様にそんなことさせるつもりは無かったし、何より、目に染みる、という経験をする義勇が見てみたかった。
お優しいあまね様は心配そうにしておられた。
義「承知した。」
義勇が包丁を手にとる。そして…
ダァン!!!
『…は?』
義「…?」
御息女・あまね様「…???」
まな板が、切れてる。
『信じられない。』
義「…」
『ねぇ、義勇。包丁と刀って違うんだけど。』
義「…」
『そのまな板、産屋敷家のものなんだけど。』
義「…あまね様。申し訳ございません。新しいものを買って参ります。」
あ「あ、いえ、まな板はまだあるので構いませんが、、、」
義「お詫びに雑用でもなんでもします。」
あ「いえ、そんな、、、お気になさらず…」
『…いいえ、あまね様、してもらいましょう。
まずは、、、そこの皿洗っといて。』
義「承知した。」
パリィン!ガチャン!
義「…」
『…』
あまね・御息女「…」
『…あー、もういい、次、米研いできて。』
義「…研ぐとは、なんだ?」
『…やっぱ、サツマイモ洗ってきて。』
義「承知した。」
・・・
義「A、洗濯板はどこだ?」
『は?洗濯板?』
義「洗う時は洗濯板を使うのではないのか?」
『…やっぱりもういい。何もしないで。』
義「…未熟でごめん。」
そう言い残し、義勇は台所を去っていった。
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タコ(プロフ) - 三隣亡さん» ありがとうございます笑何か面白い酔っぱらい方無いかな〜と考えたらふと思い浮かんで書いちゃいました笑笑シリアス多めなので、たまにクスッと笑える所があれば、と思って、、、笑これからも頑張っていきます! (2020年11月12日 1時) (レス) id: 33d5abc94b (このIDを非表示/違反報告)
タコ(プロフ) - snowさん» ありがとうございます!頑張ります!! (2020年11月12日 1時) (レス) id: 33d5abc94b (このIDを非表示/違反報告)
三隣亡 - 不死川さん、酒めっちゃ飲んだはずやのにおはぎバク食いしてるのオモロイwwwこれからも頑張ってください! (2020年11月11日 0時) (レス) id: 458cbba993 (このIDを非表示/違反報告)
snow - タコさん» 更新待ってました!これからも応援してます!頑張ってください!! (2020年11月10日 21時) (レス) id: 6289ae6079 (このIDを非表示/違反報告)
タコ(プロフ) - snowさん» こんなにも暖かいコメントありがとうございます!最近あまりコメント無くて寂しかったのですが、snow様のおかげでまた自信を持てました!本当にありがとうございます!ご期待に添えるようこれからも努力して参りますので、今後ともよろしくお願いいたします。 (2020年11月8日 22時) (レス) id: 33d5abc94b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:タコ | 作成日時:2020年9月22日 10時