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師範との手合わせも終え、縁側で甘味をご馳走になっていた。
なんと!師範が私のためにお汁粉を作っていてくれました!!
この前のおはぎのお礼だそう。
師範の作るお汁粉は絶品なのです!
っあーー幸せ♡
私の隣でおはぎを食べる師範も幸せそう。
何度見ても顔とおはぎが合わなくて、笑みが溢れる。
実「…んだよ。」
『ふふ、なんでもないです。』
実「嘘つけェ。」
鴉「カァー!A!任務!!」
『っ!誰と!?』
鴉「水柱!岩柱!」
『!!…よかったぁ。』
私は安心して、縁側に寝そべった。
師範は不思議そうな顔をしていた。
実「冨岡か悲鳴嶋さんになんか用でもあんのかァ?」
『…いや、ちょっと、、、』
実「吐けェ。」
『うわっ!痛い、師範痛いい!!』
頭グリグリしてきた。痛い。涙でるよ。
『わかりました!いいます!!』
実「ったく、最初からすぐ言えばいいんだよ。」
『…いや、』
実「…ゆっくりでいいから、話せェ。話せば楽になることもある。」
私が話しにくそうにしたのを見て、師範は視線をそらしてそう言った。
無理やり話させようとしてたけど、肝心な所で私を気遣う。
師範のそういう優しいとろ、ずるい。
『義勇に、酷いことを言ってしまって、、、傷つけてしまったんです。』
実「そうかィ。」
『すごく悲しそうな、苦しそうな、とても痛そうな、そんな顔をしてたんです。』
実「あぁ。」
『謝らなきゃ、って思って、すぐ呼び止めたんです。でも、出ていっちゃって。』
実「…」
『それで、お館様に、今日の任務、義勇と同じにして欲しいってお願いしたんです。』
実「よかったじゃねぇか。」
『はい。
でも、私、義勇のあんな顔、見たことなくて、怒らせちゃったのも、初めてで、、、』
『…怖いんです。もし、話を聞いてもらえなかったら、と思うと。義勇から拒絶されたら、と考えると。』
実「…」
『傷つけといて、こんなこと言う資格なんて、ないんですけどね、、、』
私は自嘲気味に笑った。
暫くして、
実「…俺はお前が冨岡に何を言ったのかは知らねぇが、俺の知る綾波Aはこんなにウジウジ悩む奴じゃねぇ。同じく冨岡義勇もそんなに器の小ぇ野郎じゃなかった筈だァ。」
師範は私の方を見ずに、続けた。
実「…俺の継子の綾波Aは、失敗を恐れず、何事にも正面から向き合い、人との繋がりをなによりも重んじる、他人を大切に思える、そんな奴だったはずだァ。」
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タコ(プロフ) - 三隣亡さん» ありがとうございます笑何か面白い酔っぱらい方無いかな〜と考えたらふと思い浮かんで書いちゃいました笑笑シリアス多めなので、たまにクスッと笑える所があれば、と思って、、、笑これからも頑張っていきます! (2020年11月12日 1時) (レス) id: 33d5abc94b (このIDを非表示/違反報告)
タコ(プロフ) - snowさん» ありがとうございます!頑張ります!! (2020年11月12日 1時) (レス) id: 33d5abc94b (このIDを非表示/違反報告)
三隣亡 - 不死川さん、酒めっちゃ飲んだはずやのにおはぎバク食いしてるのオモロイwwwこれからも頑張ってください! (2020年11月11日 0時) (レス) id: 458cbba993 (このIDを非表示/違反報告)
snow - タコさん» 更新待ってました!これからも応援してます!頑張ってください!! (2020年11月10日 21時) (レス) id: 6289ae6079 (このIDを非表示/違反報告)
タコ(プロフ) - snowさん» こんなにも暖かいコメントありがとうございます!最近あまりコメント無くて寂しかったのですが、snow様のおかげでまた自信を持てました!本当にありがとうございます!ご期待に添えるようこれからも努力して参りますので、今後ともよろしくお願いいたします。 (2020年11月8日 22時) (レス) id: 33d5abc94b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:タコ | 作成日時:2020年9月22日 10時