第566訓 ダメよダメよはダメじゃない ページ43
さ「銀さん!来てくれると思ってたわ!やっぱり私の銀さんセンサーに狂いはなかったのね!!」
銀「そのセンサー今すぐぶっ壊していい?」
何やらいつもみたく面倒臭い感じになりそうなので、巻き込まれたくないなと思い、私はそ〜っとその場を立ち去ろうとすると、物凄い力で襟首を掴まれ、思わず「ぐえっ、」と声が出た。
恐る恐る振り返ると、うちの副長によく似た大きな手が、やはり私の襟首を掴んで離さない。
「あ、あの、旦那、離して下さい。」
銀「お前これ手伝ったの?」
「いえ、そんなことないですよ。ストーカーに協力するなんてそんな警察らしからぬことするわけ、」
銀「お前らのトップがストーカーなだけで十分説得力に欠けるんだよ。」
「ですよね〜」と、納得しながら上司であるゴリラストーカーを恨む。なんか慣れてしまって今までなんとも思わなかったが、やはり警察がストーカーって、よくよく考えると大問題だ。
かと言ってこんなことに巻き込まれるのはごめんなので、何とか立ちされないかと必死に前のめりになるが、思っていたとおり旦那の力は強く、ただ首が締まるだけだった。
と思いきや次の瞬間パッと手が離され、思わず前方に勢いよく倒れるところだったが何とか耐えた。
何事かと思い後ろを振り返ると、旦那が私が一生懸命運んだピンクの玉を軽々と持ち上げて、それを勢いよくさっちゃん目掛けて落とした。
さ「ぁあッ!!やっぱり銀さんの玉大きい!!ダメェ!!そんなの迎え入れたら私壊れちゃう!!ダメェェ!!」
銀「葵、帰るぞ。」
「…はい。」
「ダメよ銀さん!!あぁでもダメじゃない!!ダメじゃないけどダメェェ!!」と、ダメなのかダメじゃないのかよく分からないことを連発するさっちゃんをその場に置いて、私と旦那は路地裏を出ていった。
何か、見てはいけないものを見たような気がした。
警察としてあの変質者を路地裏にほおって置くのはいかがなものかとも思うが、今は、私の純粋な子どもの心を守るのが先だろうと、後ろを振り返らずただただ足を進めた。
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ナナ(プロフ) - 勇者の人さん» 初めまして!コメントありがとうございます!こうして待っていてくださる方がいるから頑張れます。是非続編もチェックしてやって下さい。本当に読者様には感謝です!!!これからも何卒よろしくお願いします!!! (2020年2月13日 21時) (レス) id: 12c1829223 (このIDを非表示/違反報告)
勇者の人(プロフ) - 始めまして、1からずっと読んできた者です。毎回葵ちゃんと愉快な仲間たち(笑)の純粋で可愛らしいお話にキュンときています。更新、いつでも待ってますよ!!学業も無理しない程度に頑張ってください(*^^*) (2020年1月13日 13時) (レス) id: 0ba614db75 (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - 土方 茉央 (沖土銀大好き)さん» こういったコメント、凄く励みになります!本当に本当にありがとうございます!!! (2019年3月29日 0時) (レス) id: 12c1829223 (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - 土方 茉央 (沖土銀大好き)さん» コメントありがとうございます!私のを参考に!?なんと光栄な(゚ロ゚)絵を描くことは前から好きで、ちゃんと見て貰えてて凄く嬉しいです!私なんてまだまだですが、これからも亀更新なりに頑張りたいと思いますので、気長に待っていただければ幸いです。 (2019年3月29日 0時) (レス) id: 12c1829223 (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - 青髪さん» ですが、これからお話を書いていく上で少しでも要素を入れたり絡ませたり出来ればなと思っております。ものすごい亀更新だと思われますが、もしこれからも私の作品を覗きに来てくださることがあれば、その時に楽しんで貰えるよう頑張ります。二文ですみませんでした!! (2019年3月29日 0時) (レス) id: 12c1829223 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ナナ | 作成日時:2018年1月15日 2時