第106訓 バーベキューは恋人探しの絶好の場 ページ20
威「やあシンスケ、いつもは見ない顔がいるけど、何してんの?」
すぐ後ろから、声がした。とっさに振り向くとそこには、三つ編みをしたオレンジ色の髪の毛、それも含めてどことなく神楽ちゃんに似てるような、ニコニコ顔のお兄さんがいた。
その隣には30代くらいのおじさん。顔からして、絶対に苦労人だ。
とゆうかこの二人、どこから来たの?
高「なんか用か。」
威「用がないと来ちゃいけない?それよりさ、俺お腹減っちゃって。なんか食べさせてよ。」
高「てめぇの船で食えばいいだろ。」
威「そんなにケチケチしないでさ。」
お腹が減ったので来た、というお兄さん。その隣のおじさんはこれまた大きくため息をついた。
威「俺今肉が食べたい気分なんだヨ。」
阿「団長、もうそのへんに」
変「ここにバーベキューの材料と道具がありますよ。」
「BBQ!」
いつ生き返ったのか、殺されたはずの変態が大きなダンボール箱を抱えて立っていた。バーベキューという単語に思わず反応してしまう。すると総悟に頭をベシっと叩かれた。今日何度目だ。
ま「武市先輩!あんたはただ少女とバーベキュー楽しみたいだけでしょ!!!」
変「何を言っているのですまた子さん。幼女と青空の下和気あいあいとバーベキューを楽しむ。この星のロリ、フェミニストの夢でしょう。」
万「今ロリコンと認めたでござるな。」
ちょうどお腹がすいてきたときにバーベキューという言葉は反則だ。え、さっき食べたきなこ棒?そんなのとっくに消化した。変態と一緒にバーベキューというのはどうも癪に触るが、美味しいお肉が食べられるならいいだろう。
というか、一体どこからどう行ったらこのような展開になるのだろう。
「総悟!BBQだよBBQ!」
沖「普通にバーベキューって言え。」
総悟のテンションはあまり高くない。なんだ、せっかくのBBQなのに。
そんな総悟の目は、ある方向を見つめていた。そっちの方を見ると、オレンジの髪の毛のお兄さん。なにか気になることでもあるのだろうか?
私もいつの間にかそのお兄さんのことを見つめていた。するとお兄さんはこちらに気付き、目が合った。
威「君、名前は?俺は神威。ヨロシク。」
「えっと、白川葵です。」
威「葵ちゃんね。そっちは?」
そう言って神威さんは、総悟の方に目線を移した。総悟は黙ったままで、喋るつもりはないらしい。仕方がないので、私が代わりに紹介してやった。
「こっちは沖田総悟です。」
第107訓 希望を持つのは大事だけれどももう無理とわかってる時点で持つのもそれはそれで虚しい→←第105訓 変態はいつの時代も抹殺される運命にある
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パピポ - 3人の絡みが見れた!!!最高です!!ありがとうございました!!! (2020年10月19日 22時) (レス) id: e8120e490b (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - ペンペン草さん» コメントありがとうございます!そんなこと言っていただけて感激です!!すごく励みになります!これからも頑張りますので何卒よろしくお願いいたします!!! (2020年5月17日 23時) (レス) id: 12c1829223 (このIDを非表示/違反報告)
ペンペン草 - やばいです!!絵、お上手でお話も最高です!!! (2020年5月16日 14時) (レス) id: 97f71150c2 (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - 紅蝶さん» 本当ですか!?嬉しいお言葉ありがとうございます(≧∀≦)その言葉をバネにこれからも頑張りたいと思います!!! (2017年9月22日 20時) (レス) id: 12c1829223 (このIDを非表示/違反報告)
紅蝶 - 面白過ぎです (2017年9月22日 19時) (レス) id: 306794bfc6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ナナ | 作成日時:2017年5月7日 14時