【銀魂】真選組の小娘ちゃん

第30訓 見てはいけないものを見た時はとりあえず見なかった振りしとけ ページ34

「いやいやいやいや総悟？もういいって言ってるし、ねえ聞いてる？総悟？」


まさか、寝てるの？

え、ちょっと待って嘘でしょ、ねえ。この状況で寝る普通？

いわば私は今抱き枕状態。悔しいがちょっとだけドキドキしてる。しかも髪の毛と寝息が首に当たってくすぐったい。

少女漫画じゃあるまいし。


すぐ隣にある顔を覗いてみた。

「男のくせにかわいい顔しやがって。」

まあ私もかわいい顔してるけどね。自分で言うなって？ごめん。



「てか本当、いつ起きるの。」

なんか私も眠くなってきた。ウトウトしてると、



「うわっ！」


急にぐらついたと思えば床に倒れた。もちろん総悟も。

「本当なにこれ！」

周りからみたら総悟と抱き合って寝ている風に見えるだろう。まあ実際そうなんだけど。


今日の総悟どうしたの？






腕から抜け出そうにも無理なため、そして睡魔に打ち勝つことも無理なため、私は諦めこのまま寝ることにした。









土方side

土「あいつ本当どこ行った。部屋にもいねぇし。」

葵を探し回っていたが一向に見つからない。

誰かに匿ってもらってんのか？









土「おい総悟、葵見なかっ………。」

俺が目にした光景。それは葵と総悟が抱き合って寝ているというもの。



俺は、何も見なかった振りをしてそっと襖を閉めた。

後日談→←第29訓 逃げ込んだ場所が安全だとは限らない

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す