消えた初恋、叶えたくて (ページ24)

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side青木

井田「…優しいな青木」

「はぁ？どこがだよ、臆病の間違いだろ」

井田「いやお前は優しいよ
自分じゃわかんないだろうけど」

井田「だから
…俺なんか、なんて言うなよ」

不覚にも井田の言葉に泣きそうだ

「さむいわお前」

井田「たしかに今日寒いな」

「そっちじゃねーよ……もういい」

井田「お前絵の具ついてるぞ、」

やばい、涙が溢れて……

井田「え、なんで」

「あー絵の具なサンキューサンキュー」

井田「青木」

「じゃあ俺こっちだからまたな!!」

井田が変な事ばっかり言うから、
顔は熱いし涙は出るし、、どうしたんだよ俺

side咲良

あぁ、やっちゃった。
私としたことが青木くんが浩介くんのこと好きなの忘れて、勝手に名前で呼んで欲しいなんて、

青木くん嫌だったよね……

でも、なんでだろう。

浩介くんといるとドキドキが止まらなくて
胸が苦しくて、

こんな気持ちになったのは生まれて初めてだよ。

「そこのねーちゃん1人？」

『え？』

声をかけられて顔を上げると
知らない金髪の男の人2人に囲まれていた

「俺らと一緒にあそぼーよ♪」

「お姉さん可愛いしさ！ね？」

『いや、あの急いでるので…』

「ちょっとだけだからさ！」

そう言うとその人は私の手首を掴んだ

『…やめて！』

いくら抵抗しようとしても
男の人の力には勝てなくて、
全然手が離れそうもなかった。

……怖いよ、

浩介くん助けて

『…こうすけ、くん！(涙)』

井田「おい！！お前ら何やってんだよ」

「誰だよお前！俺らの邪魔すんなし」

井田「こいつに手ぇ出すな」

気づいたら浩介くんが
あの時みたいに駆けつけてくれて、

あの二人もいなくなっていた

『…浩介くん(涙)』

井田「もう
こんな事になるなら一人で帰ったりするなよ。」

『…ごめ「心配しただろ！」』

ｷﾞｭ

私、今浩介くんに抱きしめられてる？

井田「ただでさえいつも危なっかしいのに
もうこれ以上心配かけるなって」

『ごめんね、浩介くん…』

井田「良かった Aが無事で」

彼のその時の笑顔に
胸がぎゅっとなってすごく苦しくなった

この気持ちって、、一体何なの。