▼十六夜 ページ18
息が荒れる。涙が止まらない。苦しい。
気が付くころにはもう見知らぬ公園だった。
いや少し御幣があった。正確には見たことがある場所だったでも思い出せない。
とりあえず落ち着こうと近くのベンチに座り空を見上げる
皆には悪いことしたな...
周りに建物がないからか星がきれいに見える。その時、鼻に何かが掠める
あ、まただ。また何か思い出せないもの
「ここにいたんやね、A」
声のする方に視線を向ける。肩を上下に動かし目が合い微笑む。
坂田、そう名前を呼ぼうとした瞬間匂いがまたする。今度はもっと近くで
「な、なんや！？」
「寂しかったよね」
はがそうと声を出したときはもう遅く、その声を塞ぎこむように坂田は話し出す
「ごめんね、もっと早く気づけなくって
つらかったよね？悲しかったよね？
Aは頑張ったよ。だからもう、泣いていいんよ？」
どこにでもありそうなセリフ
何言ってんの、って笑い飛ばせるようなセリフ
でも今の自分にとってその言葉は魔法の言葉みたいなものでその言葉にただ涙があふれるばかりだった＿＿
-
-
『ごめん、服汚したわ』
「全然気にせんでええよ！」
気にしないよ、と笑ってくれれば自然と笑みが零れるわけで笑い返す。
なんとなく、なんとなく坂田家の気持ちがわかる。
こういう所がモテるんだろうな...。あのナルシとは全然違うわ
笑い返してから少しまた間があくふと気になったことを聞く
『坂田達はさ知ってたの？センラがあの店にいるってこと』
「ん？いや知らんかったよ。偶然が被ったんやろうな」
『そう？じゃあこれから坂田達はどうすんの？ここ、場所よくわからないんだけど...』
「僕はセンラ達の家の近くからなら分かるけど...どうする？」
『じゃあタクシー使うかー』
「そうやね」
小さくうなずき坂田は携帯を取りだし文字を打ったようなしぐさをすればもう一度しまい立ち上がっては
「もう遅いし早く行こう？」
そう私に手を差し出し笑う。その手を掴み立ちあがる。
そこからはまぁなぜかタクシー代を坂田が払ってくれてお礼もロクに言えないまま坂田はタクシーを降り見事に家の中までエスコートしてくれてじゃあね！と言い去ってしまった。
坂田はいややな、ほんま。こうやってすぐかっこいいことをするから
だから苦手。
＿＿＿＿＿
皆さんもう学校でしょうか？作者ももう始まりまっせ
お互い頑張りましょう！(文字数ギリギリ
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サイラ☆*(プロフ) - 更新まってます！！！ (2017年10月17日 1時) (
レス) id: 31de9088da (このIDを非表示/違反報告)
む犬 - 初めまして!私はこういうお話が好きなのでとってもwkwkしています!更新頑張ってください！応援しています！ (2017年10月10日 20時) (レス) id: f250e10484 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 初コメです(｀・∀・´)この小説読んでてほんとにドキドキで、毎回更新が楽しみです！頑張って下さい！！ (2017年8月28日 19時) (レス) id: 4efac94f63 (このIDを非表示/違反報告)
嘉乃(プロフ) - 私、少し切ない小説が好きなので、いつも楽しく読ませてもらってます！次も楽しみに待ってます！頑張ってください(^ ^) (2017年8月27日 21時) (レス) id: fb8c8f44bb (このIDを非表示/違反報告)
柊⇒うらたんLoveすぎる人間#(プロフ) - 初コメ失礼します、柊でs((誰だよ 夢主の気持ちがすごい分かって感動しました、ありがとうございます…(？)更新頑張ってください！ (2017年8月26日 21時) (レス) id: e176a315dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しらす(。∀ﾟ) | 作成日時：2017年8月8日 15時
