vanillaのもしもの話 (ページ8)

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ジェノとチェリンちゃんと並んで歩いて、
たまにすれ違う人からの珍しいものを見るような視線を感じるけど緊張でそれどころじゃない

JN「A、着いたよ」

講義室の扉の前

この中にナナがいるんだ、、

お昼時間だから周りも騒がしいけど講義室の中も人が沢山いるような雰囲気が漂って来て手が震える

JN「開けるね」

そう言ってジェノが扉を開けて、広い講義室が見えて
中にいる人たちの視線に耐えながら見渡してみる

高校に入学した頃、ピンクだった髪はもう黒になってて
目立つわけじゃないのに目に入った瞬間周りが澄んでナナだけがはっきりと自分の視界に映った

はずなのにそれはすぐに消えた

だってナナの隣に女の子がいたから

「あ、」

楽しそうに話してる2人、
私も、ジェノも、固まって動けない

CL「何？どうしたの？」

困ってるチェリンちゃんにも何も答えられなくてそのままぼーっと見つめてた時

ナナがこっちを見て、目があって、驚いた顔をする

JM「え？A？」

遠くでもナナが私の名前呼んだのが分かって、

その瞬間私は我に帰ったようにハッとしてその場から逃げた

JN「A！」