vanillaのもしもの話 (ページ30)

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_(JENO)

HC「おい、お前ら喧嘩別れだなんて噂されてるぞ」

休み時間、俺の席まで来てそう言ってくるヘチャン

知ってる、勝手に噂されてることも、Aがいつも何か言いたそうで、泣きそうな顔で俺を見てくることも

JN「もうAに嫌われたかも」

違う、本当は最初から

JN「Aは本当に俺のこと好きなのかな」

誕生日だったから勢いに流されて付き合ったんじゃないか、Aの好きと俺の好きは種類が違うんじゃないか、本当はこんなことがある前から自信がなかった

だから、Aに隠し事されて、その不安がまた強くなって、自分でもどうしたらいいかわからなくなってAの視線を避けた

Aが理由があって隠れてバイトしてたことも、その理由は分からなくてもAがやましいことをするような子じゃないことも分かってるのに

「Aちゃんフリーなら俺連絡先聞こっかな」

教室のどこかから聞こえたそんな言葉に

HC「ムカつくなら早く仲直りしろよ」

顔に出てたんだろう、ヘチャンが俺の顔を呆れたように見ながらそう言った

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