vanillaのもしもの話 (ページ27)

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_(JENO)

家までの帰り道、誰も言葉を発さなかった

聞きたいことが今にも出そうなヘチャンも、空気を読んで堪えるように黙って、Aは気まずそうに下を向いて

一旦自分の家に帰って、風呂を済ませてAの部屋に行くと自分が一番最後だった

多分、考え事をし過ぎて遅くなったんだと思う

HC「それで、Aは何でバイトなんかしてたんだよ」

RJ「社会勉強的な？なぁ、A」

JM「どうせ暇だし的な？ねぇ、A」

HC「お前らは知ってたって事だろ？何で俺らには黙ってたんだよ」

RJ「お前ら部活あるし！クラス違うし！なぁ、A」

JM「言い忘れてたんだよね！ねぇ、A」

この2人は、何を知っててこんなにAを庇ってるんだろう

JN「俺は、Aに聞きたいんだけど。何でバイトなんかして、何で黙ってたの？」

ようやく口を開いた俺に、2人は気まずそうに目を合わせて何も言わなくなったし、Aは相変わらず下を向いてる

JN「ずっと言わないつもり？A、バイトしてることを責めたい訳じゃないよ、2人に言えて、彼氏に言えない理由は何？」

どうしよう、顔にそうかいてあるA

全部許してあげるほど大人じゃないから

JN「帰るね」

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