vanillaのもしもの話 (ページ26)

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駅を出てすぐ目に入ったお店

多分ここだよなってヘチャンが言って2人で中に入ってみるとレジには知らないおばさん

やっぱ間違いなんじゃない？

希望を込めたように言うと、帰って本人に聞こうぜ、ついでに飲み物買ってくってヘチャンが言うから2人で飲み物の方に向かった

のに、飲み物コーナーより少し前で俺らの脚は止まった

飲み物を一生懸命補充してる後ろ姿、ふわふわの髪が一つに纏められててもすぐ分かる小さい頃から見てきた背中

HC「A？」

その子は呼ばれた自分の名前に勢いよく振り返って、俺らの顔を見た瞬間目を見開いて、その後固まった

HC「お前、何してんの？」

ヘチャンだけが言葉を発して、Aは俺を一瞬だけ、罰が悪そうな顔で見た後、下を向いて顔を上げなくなった

JN「何時まで？」

A「9時」

消えそうな声でその質問にだけ答えたA

JN「近くで待ってるから」

スーパーを出て、ヘチャンと近くのカフェに入ってすぐジェミナに連絡をする

[ジェミナ、A、スーパーにいたんだけど]

[Aもスーパーくらい行くよ]

[働いてた]

既読無視はきっと、知っていた証拠だ

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