青の幼馴染みは紅一点 (ページ35)

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『はぇ～君ら面白いことしてるね。私もまぜてよ』

俺はこいつ正気か？と思い声のした方へ顔を向ける。周りの奴らはあからさまに顔を顰める。でも彼女は話を続けた

『君らの携帯も貸して？同じことするから』

彼女が言うと周りの奴らは首を横に振る。

『なんで？だって人にしたんだから君達もされていいんだもんね？だからさ貸してよ』

彼女はにっこりと笑いながら手を前に出すとバツの悪そうな顔をしたJr達に押しとばされた。そいつらは急いで荷物を持ち走って逃げるようにして帰って行った。

俺は彼女の近寄り手を伸ばす。彼女は俺の手を取り腰を摩りながら立ち上がった。

『いったぁ～！先輩を押し飛ばすとかどんなんだよ。あ、えっと…名前分からないけど立たせてくれてありがとね』

彼女は俺に感謝を述べた。なぜ？助けて貰ったのは俺なのに…。そう思い俺は彼女に向かって頭をさげる。すると彼女はいいのいいの～と軽く返事をしながら俺の頭をポンっと撫でた。俺はなぜ撫でられたのか分からず困惑顔でとりあえず顔を上げる。

「…本当にありがとうございます」
『全然いいよ～』
「お礼させてください！！」
『いやそんなことしなくていいから…』
「俺の気が済まないから！」

彼女は困ったような顔をして顎に手を当て考える。助けて貰ったのになにもなしはさすがに俺のプライドが許さない。暫く悩んだ彼女は思い付いたのか口を開いた。

『じゃあ連絡先ちょうだい？』
「え？」

俺はてっきりなにか奢ってとかそんなことを言われるのかと思っていたが全く違った。てか凄い今更なんだけど彼女は一体何者なんだろう。

「俺なんかので良ければ…」