【W/T】Elopement (ページ4)

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逃避行2 ページ4

私が1年の時から入っている図書委員会には、憧れの同級生がいる。

Br「Aさん～！」

『あ、赤尾くん』

Br「ま～た赤尾君って言った！！！ぶるーくかぶるっくって呼んでって何回も言ってるじゃん！！！」

『だって、「こら、赤尾琉樹。うるさいぞ。口を動かす前にこの私の話を聞き、その後仕事をしろ。」Br「はぁ～い…」』

そう、この子だ。

赤尾琉樹。同級生だがクラスは違う。

赤尾くんのことはカンニング女たちの口から何回も聞いたことがあった。

なんか、何でもできて容姿がいいって。めっちゃ簡潔だったけど。

でも図書委員会で初めて顔を見た時、あいつらがいいって言ってた意味が分かった。

背が凄く高くてスタイル抜群、そしてイケメン、でも偶に居眠りして先生に怒られるっていうギャップもあり。

そりゃ、あのカンニング女たちが噂するだけある。

私的には見た目よりも性格を選ぶのでその時はどうでもいいと思ってたんだけど。

でも赤尾くんは皆に平等でとっても話しやすく、男女どちらにも好かれていて、私にとっては高嶺の存在、簡単に言うと憧れになっていった。

で、今現在。

図書委員の仕事で返却された本を元に戻す仕事があり、その仕事を赤尾くんとやってるんだけども。

Br「ねぇねぇ、Aさんってさ、めちゃくちゃ学校嫌いでしょ。」

『え？』

心を読まれていたようです。
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