逃避行1 ページ3
学校なんて大っ嫌い。
今話してる2人も、私が居ないと思って私の愚痴を言ってたのを知っている。
うるさい、話が合わない、相槌ばっかって。
何で知ってるのって思うでしょ?
だって、その場に居合わちゃったからしょうがないじゃんか。
「ねぇねぇ〜、○○くんカッコよくない!?告白しちゃおうかなぁ〜」
「まだ早いよぉ〜w中2だよぉ?w」
「いいじゃん!周りだって最近カップル多いし!ね、A?」
『え…、そうだね〜!でもさ、こないだの本命君は?」
「あ〜、あいつ?彼女出来たってさぁ〜はぁ…つっらぁ〜」
「A知らなかったんだw結構噂されてたよ?」
『最近委員会が大変で全然他のクラスの子達と話してないから知らなかった…』
「なんか新学期って仕事おおくない?w」
「それなぁ〜マジだるいから男子に全部やらせてるw」
「ほんとそれな?wAも任せればいいじゃん男子にw」
『いやぁ、なんか申し訳なくない?というか先生にばれたら…ただでさえ成績低いのにw」
「あーね、いつもテストの成績中ぐらいだもんねw」
『そうなんだよね…、でも二人はいつも成績高いじゃん、なんで?』
「え〜、聞いちゃう?」
「皆には内緒だよ?w」
『うん!』
「隣のガリ勉男の答え見てるんだぁwwwコソッ」
『は?』
「びっくりしたっしょぉ!」
『え、怒られないの…?』
「だいじょーぶ!まだ1度もばれてないw」
「それなぁ〜」
『…。』
「あ、私もう帰んなきゃ、ばいばーいw」
「ばいばーいw」
『…ばいばい!私も委員会あるから行くね〜!』
「ん、じゃぁね〜!」
廊下を歩きながら考えてた。
あの2人のテストの件を先生に言うべきか言わないべきか。
カンニングなんてバッカみたい。
私なんて毎日授業の復習をして、テスト期間に範囲の勉強を何時間もやってるのに。
あいつらの隣の男子が可哀想。
…でも、言ったら私、いじめられるんだろうな。
そう思って、私は考えるのをやめ図書室に入った。
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