記憶 ページ3
アイリスが夢の中で再開した母に見せられたセルシアの記録書。そこにはシスによって滅ぼされたセルシアと生き残った1人の王女について書かれていた。
そして、一つの予言が最後のページに記されていた。
『騎士が真の姿になりし時、銀河に真の平和が訪れるであろう。』
アイリスは次の行を読んで驚く。
『そしてセルシアがフォースとひとつになる』
アイリス「そっ、、か。だから私はベンの元へ帰ってきたんだ。」
アイリスは本を閉じ、静かに涙を流した。
時は戻り、スターデストロイヤー、、、厳重な警備がひかれているアイリスの部屋。
アイリス「死をも超越していると恐れられていたシスは愛を手にすることは決して叶わなかった。」
アイリスはカイロ・レンから預かった母の贈り物である桜のペンダントを握りしめた。
アイリスは頭の中に流れ込んでくる“いつかの記憶”を静かに受け入れていた。
そして、背筋も凍るような低く、禍々しい声。
『可愛い可愛い余の姫よ。目覚めの時じゃ。余の元にこい。そうすれば、残りの命の少なさに怯えることなくカイロ・レンと共に生きられるであろう。』
漆黒のフードを被り、ちらりと見える顔はまるで老人。
『何故お前がダークサイドとの絆があるのか、、、知りたくはないか?』
アイリスは男の声に怖くなり目を閉じ、耳を塞いだ。
『ライトサイドに従順なカイバークリスタルを身体に取り込んだ時点で拒絶反応はとっくに出ている。』
男はニヤリと笑うと アイリスとのフォースの繋がりを強めた。
『ダークサイドがお前の本質だ。』
アイリス「やめて、、、」
アイリスは思わずその場に蹲る。
『何をそんなに怯える必要がある?お前は光と闇などどちらでも良いのであろう?』
アイリスは男のセリフと被せて言う。
男 アイリス 『彼(カイロ・レン)にさえ愛してもらえれば。』
『そうだ、姫よ。あの男にさえ愛してもらえれば、男が闇であろうが光であろうが。どちらでも良いのだ。』
アイリスの目に涙が滲む。
『愛に飢えていたお前なのだから。』
『幼い頃に母を亡くし、父親には愛とは呼べぬ歪んだ感情を向けられ、、、カイロ・レンと出会うまで本当の愛を知らなかったお前なら、、、、、わかるであろう?』
アイリスは閉じていた目をそっと開けると、そこはさっきまでいた艦内のアイリスの部屋ではなく。
今にも吸い込まれそうな闇の中に、時折走る雷光。
そして、目の前には巨大な玉座。その傍らに機会に繋がれ黒衣を纏いし男、、、
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nanasuke(プロフ) - Cotton[洋モノ、洋ゲー民]@更新不定期さん» ありがとうございます!外伝も頑張ります! (2021年7月22日 20時) (レス) id: 802f23a149 (このIDを非表示/違反報告)
Cotton[洋モノ、洋ゲー民]@更新不定期(プロフ) - 完結おめでとうございます!綺麗で儚い終わり方が夢主に合っててすごく素敵でした!外伝も楽しみにしてます〜 (2021年7月22日 13時) (レス) id: c3277ede91 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:nanasuke | 作成日時:2019年12月21日 10時