恐れ。 ページ28
ポー｢はなせ！！アイリスが！！！！｣
レンはアイリスを横抱きにしてポーを冷たく見下ろした。
レン｢この女を守るのは俺の役目だ。レジスタンス如きに出る幕はない。安心しろ、いづれ貴様らはファースト・オーダーの手によって滅びる。｣
吐き捨てるように言うと身を翻して歩いていく。
その先にいたキャプテン・ファズマに
｢この艦隊からレジスタンスを一掃しろ。｣
｢yes、sar！｣
カイロ･レンは自分の部屋にアイリスを運んだ。
ベッドに優しく下ろすとすぐに離れようとした。
そんな彼の服の裾をすかさず掴むアイリス。
レン｢……アイリス、今の俺に許しを乞う権利などないのはわかっている。お前がレジスタンスと共に行くと言い出すのではないかと怖くて強引に連れ戻したが、、｣
アイリスは必死に服の裾を引っ張った。カイロ･レンは屈んで｢なんだ？｣と顔を近づけた。
そんな彼の首に腕を絡ませて自分の首元に埋めさせ抱きしめた。声が出せない今、自分の気持ちをわかってもらうにはこれしかなかった。
レン｢事実を知った時、何をすればいいのか分からなくなった。お前を殺さなくてはならないのかと、怖くなった。」
アイリスはわかっていた、彼は強いが強くはない。不安定な心はいつも何かに怯えていた。
アイリス｢わ、た、、しは、｣
出ない声を必死に出そうとした。
レン｢アイリス｣
アイリス｢わ、たし、、は、きめ、たんです、、、レンが、まもっ、てくれる、といって、くれた、、とき、から。わた、しも、、まも、ると。｣
アイリスは決めていた。彼が身を守ってくれるのなら、自分は彼の心を守ろうと。
アイリス｢だ、から、ひとり、で、く、るしまないで、、わたしは、あなたの、、ここ、ろを、まもり、たいから。｣
アイリス
私が化学兵器だと知ったとき、どんなに苦しかっただろうか。ポーがレジスタンスだと私が知った時は胸が張り裂けそうな思いだった。怖いのはお互い様だった。彼は許しを乞う権利がないと言っていたけど、彼が私を兵器にしたわけではないのだ。今はうまく伝えることは出来ないけど、声が治ったらちゃんとあなたに伝えたい。
何があろうとあなたを愛していることを。
つづく
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 64人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
nanasuke(プロフ) - mさん» コメントありがとうございます！これからも頑張りますのでよろしくお願いします！ (2018年1月4日 19時) (
レス) id: 45d5014808 (このIDを非表示/違反報告)
nanasuke(プロフ) - 死神さん» コメントありがとうございます！なんだかんだで30話ほどになりました！これからも頑張りますのでよろしくお願いします！ (2018年1月4日 19時) (レス) id: 45d5014808 (このIDを非表示/違反報告)
nanasuke(プロフ) - 通りすがりさん» カイロ･レンが主にですね！ポー・ダメロンも活躍できるようこれからも頑張ります！コメントありがとうございます (2018年1月4日 19時) (レス) id: 45d5014808 (このIDを非表示/違反報告)
nanasuke(プロフ) - 読者Aさん» 楽しみにしていただいて恐縮です！これからも頑張ります！コメントありがとうございます (2018年1月4日 19時) (レス) id: 45d5014808 (このIDを非表示/違反報告)
nanasuke(プロフ) - スカイさん» ありがとうございます！更新頑張ります！ (2018年1月4日 19時) (レス) id: 45d5014808 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：nanasuke | 作成日時：2017年12月26日 3時
