Space of Princess

闇と光 ページ27

ポー｢ここを出るぞ、アイリス｣

ポー・ダメロンは彼女を横抱きにして部屋を出た。次々に現れる敵を片手のブラスターで倒していくポー・ダメロン。
耳を塞ぐことが出来ないアイリスは怖い思いで縮こまりたかった。響く銃声、叫び。

アイリス(こわい、こわい、、レン、)

アイリスは強く目をつぶった。また彼が助けてくれることを祈って。
今ポー・ダメロンと共にファースト・オーダーを離れれば、彼と、カイロ･レンと二度と会えなくなる気がした。

アイリス(お願い、ポー。私を置いていって。)



｢止まれ。｣


アイリスたちの後から一番会いたかった彼の声が響き渡った。


ポー・ダメロンの後に来ていたレジスタンスがカイロ･レンに銃を向ける。

レン｢貴様ら、その女に手を出しておいて楽に死ねると思うなよ。｣

怒りに任せてライトセーバーを出す。

アイリス(なんでこんな時に声が出ないの！お願いだからみんな逃げて！)

ポー｢彼女を兵器として使おうとしているお前らファースト・オーダーに言われたくないな｣

レン｢だまれ、｣

アイリス(レン？、兵器？私を？なんの？誰か教えて、、ポーは何を言っているの？)

ポー｢彼女は知らないのか、｣

レン｢黙れと言ってるだろう!!｣

カイロ･レンはポー・ダメロン以外のレジスタンスに手を向けて彼らを宙に浮かせる。レジスタンスは苦しそうにもがく。

レン｢貴様らに何がわかる！！！！！そいつを兵器にしたのは貴様らレジスタンスだ！！！！」

レン｢アイリス、先程お前の記録を見た。確かにお前は重要な化学物質を体内に持っている。だがお前を兵器として使うつもりは無い。｣

ポー｢信じられるか！彼女はレジスタンスが保護する！｣

レン｢今まで我々と共に生きてきたそいつを連中が保護するとは思えん。｣

ポー｢今まで飼い慣らしてきたお前らが何を言う！｣

レン｢もう貴様らと話すことは何もない。アイリスを返してもらう。｣

カイロ･レンが合図をするとともにトルーパー達が攻撃を仕掛けた。レジスタンスは応戦しながら後退していく。どこかで起こった爆発の衝撃で艦隊が大きく揺れアイリスが投げ出された。

ポー｢アイリス！！！！｣

ポー・ダメロンは足を負傷し、仲間のレジスタンスに連れられる

ポー｢はなせ！！彼女を置いていくわけには！！！｣

カイロ･レンはアイリスのそばに駆け寄り横抱きにした。

レン｢……｣

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