足癖が悪い少女の行先は梵天でした

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「藍子ちゃんとは…そうねぇ。アタシが経営してるBARじゃなかったっけ？」

藍子「あー、そうだ。できるだけ給料がいい所選んでた時だったんだよね。店長の部下の部下の人からの暴力がヤバくてですね…その時に店長に助けられたんですよ」

「ああいうクソ野郎はうちにはいらないの。藍子ちゃんみたいな子を探してるんだけどねぇ…」

いや、誰が好き好んで反社になるんだよ。
探してもそういういい子は反社とは正反対の世界にいるからね。反社には来ないよ。

マイキー「藍子は梵天のだ。誰にも渡さねぇよ」

「分かってるわよ。天下の梵天様から可愛い子を取ろうとするわけないじゃない。無駄に敵は増やしたくないの。アンタ達は特に、ね？

言ったでしょ。アタシは藍子ちゃんが幸せで、無事ならそれでいいの」

藍子「店長…」

普通ならすげぇ感動してときめく場面なんだろうけどさ、彼ら反社だからね？
反社に取り合いされるとか恐怖でしかないからね？
店長があっさり引いてくれたから良かったけど…

これ、店長が引かなかったらどうなったんだろう…
乱闘騒ぎになったのかな。

「梵天さんは藍子ちゃんの父親を始末したのかしら？」

蘭「昨日殺った。まぁ、殺ってるところを藍子に見られたんだけどな」

会話怖いなぁ…
私の身内のことだから他人事では無いんだけど、怖いよねー

「それは良かった。梵天にいるならアタシも安心だわ。藍子ちゃん、いつでも連絡してきなさいな」

藍子「ありがとうございます」

「仕事は梵天一筋でいくの？」

藍子「あー、そうなりますね…」

ただでさえ人がいないのに…

藍子「申し訳ない…」

「いいのよ！そこはアタシも引っ張って来れるし！梵天さんも人員補充してくださったから困ってないわ！」

…この店、ほっといたら反社の集まりになるのでは？
大丈夫か？ただのホームセンターじゃなくなるぞ？
危ない店にならない？

竜胆「なぁ、藍子。この人どっかのボスなの？」

藍子「そうですよ。えっと、裏では確か黒兎だっけ…知りません？」

三途「は？！黒兎っつたらかなり有名だぞ！」

藍子「だから、そのボスが店長なんですって」

…そう考えたら、私やばい人に囲まれすぎじゃない？
前世の私は一体何をやらかしたんだ…

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