足癖が悪い少女の行先は梵天でした

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蘭「藍子〜」

藍子「蘭さん、お疲れ様です」

いや、なんで仕事してない蘭さんがぐったりしてんのさ。
どうした？強襲でもされたか？

いや、それはお店が危なくなるからできればやめて欲しいけど…

蘭「なぁ、藍子。あの女なんなの？」

藍子「あの女とはどっちですか…？」

まぁ、店長は男なんだけどもこの人たちが店長の性別を何で判断してるのかは気になる

蘭「あ〜、どっちも？」

女だと思ってるのか…
けど、蘭さんの場合知ってて言ってる可能性あるしなぁ…

藍子「店長は普通に店長ですよ」

蘭「ならもう1人は？」

藍子「……まぁ、よく言えば自分の感情に素直な人ですかね」

竜胆「裏を返せば子供っぽいってことだろ」

九井「気分屋とか？」

藍子「なんでそんな的確な表現をしてくるんですか」

人がせっかく良いように言ったのにさ…
全部当たってるから否定できないのよ

藍子「一言で言うと困った構ってちゃんです。可愛いでしょう？」

蘭「思ってねぇだろ」

バレてた…

九井「何歳くらいだ？」

藍子「えー、多分30代後半か40代前半じゃないですか？詳しく聞いたことはないですけど」

竜胆「それであのキツさ？」

藍子「竜胆さん、結構辛辣ですよね。まぁ事実なんですけども」

蘭「ねぇ藍子〜。俺言い寄られてんだけど…殺っていい？」

反社って本当に怖いな。
日常会話の『やっていい？』が速攻で『殺っていい？』に変換されるんだもんな。

藍子「やめてください？適当に躱すか事務室で待機してくださいね？」

ただでさえ人がいないのにさらに人が減るのは困る…はず。
店長ならなんとでもしそうだけど…

いてもいなくてもどっちでもいいとは思う。
が、こんなこと言って殺られたら困るし言わないでおこう

藍子「…若めの男の人が来たらいつもああいう感じなんで」

蘭「ビッチかよ」

藍子「あー、若くてイケメン限定なので…って言ったら嬉しいですか？」

蘭「スクラップ希望か？」

藍子「申し訳ございませんでした」

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