35 ページ38
ふと電話の鳴る音が聞こえた
私の電話ではないのだが、なぜか鮮明に聞こえた。
と、同時に私の携帯も震えた気がする。
開いて見るとさっき連絡してきていた店長からだった。
何事かと思いメッセージを開いて見ると『お店が回らない』との事。
そりゃそうだよね。
午前中は特に忙しい。
品出しのお姉さんは滅多にレジに入らない。売り場担当の人だ。
もう一人の人は仕事を選り好みするから仕事が溜まって後々の人が大変なことになる。
店長も今日はリモート会議だって言ってたっけ。
相当やばいんだろうな。
私が出ることになってたから品出しのお姉さんは今日はいない。
代わりに反社の人が行ってるらしいけどどこまでできるか…
シャッと音がして顔をあげると蘭さんが私の方を見ていた。
藍子「着替え中だったらどうするんですか。一言声をかけてくださいよ」
蘭「…藍子、今から仕事行けって言ったら行けるか？」
あぁ、蘭さんのところに連絡がいったのか。
多分補充された人が連絡したんだろう。
藍子「問題ありません。行けますよ」
蘭「いきなりごめんな？うちの部下が上手いこと立ち回れなかったせいで」
藍子「いや、それは違いますね。多分上手いこと立ち回ってくれてたと思います。けど、今日の面子が悪いってだけです。怒らないであげて下さいね？」
私は店員さんに黒のTシャツとジーンズ生地のズボンを頼んだ。
藍子「お金はあとで払いに来ます」
九井「それはいい。これで頼む」
…ほんとホイホイブラックカード出すなぁ
ココさんって金銭感覚バグってるよね、絶対。
いや、ココさんだけじゃない。梵天の人って全体的に金銭感覚バグってそう。
まぁ、鶴蝶さんとかボスさんのことはよく知らないけどな
鶴蝶「昼飯どうする？」
藍子「コンビニ寄ってください。それで十分です」
大きめのワゴン車に乗り、コンビニまで走ってもらう。
とりあえず鮭おにぎりと塩むすびとお茶、あと髪ゴムを手に取りレジを済ませる。
せっかくセットしてもらった頭だが仕事なので適当に縛る。
藍子「車内での飲食はありですか？」
鶴蝶「大丈夫だ。気にせず食え」
それを聞き容赦なくおにぎりの外装を破り食いつく
いやぁ、やっぱ鮭と塩しか勝たん
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 593人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
菜々子(プロフ) - 月宮莉夢さん» ありがとうございます！ありがたきお言葉…！嬉しいです！ (2022年6月5日 23時) (
レス) id: 985800c53e (このIDを非表示/違反報告)
月宮莉夢 - うん、神 (2022年6月5日 0時) (レス) @page17 id: b5f61b261d (このIDを非表示/違反報告)
菜々子(プロフ) - ATR214YSさん» こちらこそありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいです！頑張ります！ (2021年12月13日 0時) (レス) id: 985800c53e (このIDを非表示/違反報告)
ATR214YS(プロフ) - このお話好きすぎますっありがとうございます！更新頑張ってください。お疲れ様です！ (2021年12月11日 22時) (レス) @page35 id: 5cda5f5352 (このIDを非表示/違反報告)
菜々子(プロフ) - ユノンさん» ありがとうございます。分かりました。また後日貼らせていただきますね！ (2021年12月7日 21時) (レス) id: 985800c53e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：菜々子 | 作成日時：2021年12月1日 23時
