足癖が悪い少女の行先は梵天でした

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蘭「すぐ付けられるようにしてくんない？」

「かしこまりました」

ポケットに入っているスマホが振動したのを感じ画面を見た。
そこには『ホームセンター店長』の文字

藍子「店長？あ、休憩か」

そろそろ15分休憩の時間だもんね。
アジトを出る前に一応連絡したし、それの返信かな

そう言えば、私の休み理由何になってるんだろう…
人員補充したからって上手くいくとは思えないし…

店長からのメッセージは「何も気にしないでゆっくり休んで」との事。
そう言われても色々気になるんだよなぁ…

今日は土曜日で割と忙しいと思うんだけど…
大丈夫かな…今日ってあの人でしょ？
ちょっとヤバい気がするんだよなぁ。
…これはフラグか？

竜胆「藍子、腕出せ」

おっと、これは失礼だったか。

私はスマホを素早く仕舞い竜胆さんに左手を差し出した

竜胆「お前、右利き？」

藍子「え、そうですよ？」

昨日寿司屋で右手に箸持ってただろ。

それに、さすがに腕時計をつけるのは利き手とは逆の手だって知ってる。
だから左手を出してるんだよ。
てか、自分で腕時計くらいつけれるんだけど。ちっちゃい子供じゃないんだからさ？

竜胆「どうだ？つけた感じは」

藍子「イメージ通りです！カンペキ！」

なんかテンション上がるな。
人の金使って何言ってんだって感じだけど、自然と口角があがると言うか…

あ、違う。人の金で贅沢してるからか？
いや、考え方最低じゃねぇか。
クソ…自分の醜さが出てしまった…

蘭「よーし、次行くぞ」

藍子「次？」

竜胆「これで終わるわけないだろ。兄ちゃん、服見に行こう」

服か…
今までだとバイトに着ていけるデザインで選んでいたが、これからはどうしよう…
バイトに行かなくなったら私は何を着て過ごしてるんだろうか…

蘭「スーツは持っといた方がいいだろうし、こういうラフな服もいるよな〜？」

竜胆「パジャマとかいるよな」

パジャマはジャージでいいんだけど…
てか、スーツなんてどこで着るの？式典か？

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