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ポカポカとした気分で風呂から上がり、タオルで体を吹いていく
藍子「どんな洗濯の仕方したらここまでふわふわなタオルができあがるんだよ…あ、素の素質がいいのか」
制服はクリーニングに出してくれるって言ってたっけ…
藍子「あ、下着がちゃんと洗濯されてる…申し訳ない。ありがとうございます…」
着替えまで用意してくれてるって親切だなぁ
藍子「着心地がとてもよろしいことで…けど、デカイな…」
かなり大きめのスウェットに手を通し、私は廊下で待っているであろう灰谷さんたちのところに戻った
藍子「あの、お風呂ありがとうございました…って、えぇ…?」
なぜかいきなり蘭さんに抱きしめられた
謎なんだが…?
藍子「あの、何かあったんですか?」
近くにいる竜胆さんに聞いてみると目を逸らされた。
だからなんで?
蘭「髪乾かしてないのか」
藍子「あー、昔からの癖で…髪は毎回自然乾燥ですね」
水分は拭き取ったし別に大丈夫かと思うが…
竜胆「行くぞ」
お、処刑場にご案内ですかね。
最期の言葉、何にしよう…
身内のことは聞いておきたいけど、死ぬなら別にどうでもいいか?
どうせ言うならこの人たちに『ありがとう』って言わないと。
親切にしてもらったし、願いも叶えてもらったし…
『終わりよければすべてよし』ってことわざがあるけど、本当にそうだよな。
本当に最期にこうやって優しくしてもらって満足してる
藍子「あの、ありがとうございました…たくさん親切にしてもらって…お寿司も美味しかったし、お風呂も温かかったです」
竜胆「それは良かった」
藍子「あの、車のクリーニング代は私の口座から引き落としていただけたら…少しは足しにしてください」
蘭「……優しいな」
優しくはないだろう
車汚して、ご飯奢ってもらって、お風呂も入れてもらったし…普通では?
藍子「人様の車を汚したのに何もないのはおかしいことだと思うんですよね。借りたものは返す。それは優しいとは違いますよ。人として当たり前のことです」
蘭「それができなかったからお前の親父は殺されたんだよ。藍子は偉い」
褒められ慣れてない私はその言葉になんて返していいか分からなかった
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菜々子(プロフ) - 月宮莉夢さん» ありがとうございます!ありがたきお言葉…!嬉しいです! (2022年6月5日 23時) (レス) id: 985800c53e (このIDを非表示/違反報告)
月宮莉夢 - うん、神 (2022年6月5日 0時) (レス) @page17 id: b5f61b261d (このIDを非表示/違反報告)
菜々子(プロフ) - ATR214YSさん» こちらこそありがとうございます!めちゃくちゃ嬉しいです!頑張ります! (2021年12月13日 0時) (レス) id: 985800c53e (このIDを非表示/違反報告)
ATR214YS(プロフ) - このお話好きすぎますっありがとうございます!更新頑張ってください。お疲れ様です! (2021年12月11日 22時) (レス) @page35 id: 5cda5f5352 (このIDを非表示/違反報告)
菜々子(プロフ) - ユノンさん» ありがとうございます。分かりました。また後日貼らせていただきますね! (2021年12月7日 21時) (レス) id: 985800c53e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:菜々子 | 作成日時:2021年12月1日 23時