足癖が悪い少女の行先は梵天でした

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蘭「藍子、ピアス開けねぇ？」

藍子「校則違反なので開けません」

竜胆「そう言うと思った」

ちゃんと意見聞いてくれた…
良かった…これで開ける方向に行ったらどうしようかと思った…

竜胆「実用的な方がいいんじゃねぇか？コイツ、今までこういうの付けたことないだろうし」

決めつけてるな？
当たってるけど。

そうだよ。ないよ！
そんなのにお金使う余裕なんかなかったんだもんよ！
あっても使ってないと思うけど。

愛人がジャラジャラしてたからいつの間にか敬遠してたんだよね…
今思ったけど、あれ系売ったらかなりの額になったのでは？惜しいことしたな。

蘭「藍子にそんなこと言わせねぇよ？できなかった分色んなことさせてやりてぇし。それに、ウチに来たんだ。持っといても損はねぇだろ」

多分、宝の持ち腐れになると思うからやめた方がいい気がする…
言いたいけど言ったら首飛ぶかな…
脳汁ブシャーってなるのは嫌だから黙っとこう

蘭「まぁ、けど竜胆の言うことも一理あるか。藍子、学校につけて行ける物ないの？」

つけていける物…？
ストラップしか思い浮かばないが絶対そうじゃないのは分かってる

藍子「あ、時計とかなら大丈夫です」

蘭「時計ある？」

そう蘭さんが言うと店員さんは奥からサッと出てきた。やっぱり高いやつを。

知ってるんだからな！
こういうの私みたいなのが付けたら身分不相応だって！

蘭「藍子、どんなのがいい？」

どんなのって言われても何がいいのかさっぱり分からん…
こちとら今まで100均の腕時計しか付けたことねぇんだよ！
あれ、金具が当たって痛いんだよなぁ…

藍子「できるだけシンプルで壊れにくい物で…」

竜胆「こっち来い。どんなのがいいかちゃんと見ろ」

竜胆さんに手を引かれ実物を見る。

うん、どれも高いな…
値段にしか目がいかないのは申し訳ない。
が、私が庶民であることも分かってくれ。

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