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その日の放課後、私と澄川さんはクラスの女子に呼ばれた
澄川「なんの用ですか?」
「アンタ達のせいで私達が御幸くんを誘えなかったじゃない!」
ただの逆恨みか
慣れてるからなんとも思わない
「なんでアンタ達なんかが御幸くんと一緒の班になれるのよ!」
「そうよ!私たちの誘いは断ったのに!」
そんなの本人に聞けばいいのに…
2人に対して何人もでかかってこないで良くないか?
女子って面倒だ
澄川「…私はともかく、谷津重さんは関係ないと思いますけど?」
……は?この子は何言ってんの?
そんなこと言ったら自分に標的がいく
なんでそんなことするのか理解出来ない
澄川「確かに谷津重さんも私の班ですけど、そもそも私が誘っただけでそんなこと言われるのは違うのでは?」
なんでこの子は私を庇ってんの?
そんなことする人、今までいなかった
私が何をされようが普通に無視する人が大半だったのに
「正義ぶってるつもり?うざいのよ!」
「いつも御幸くんと一緒で…何様のつもり?」
奏良「いや、お前らの方が何様だよ。誘いを断られたからって…馬鹿みたい。こんなことしても振り向いてもらえるわけじゃないのに…」
「っ!黙れ!」
あぁ、叩かれる
そう思って私は目を閉じた
バチンッ
音だけで痛みは来なかった
目を開けると目の前には澄川さんの姿
奏良「え…?」
澄川「…いい加減にしてくださいよ。
御幸くんの考えてることなんて私だって分からないんですよ…本人達に聞いてくれませんかね…
というか…あなた達の勝手事情に谷津重さんを巻き込まないでください。
呼び出すなら私一人でもよかったでしょう?」
「っ…!き、気持ち悪いのよ、その子!」
「そ、そうよ!クラスでも目立たないし、そもそもいるのかも分からないのよ!」
そんなこと自分が一番知ってる
澄川「そんなことの理由で谷津重さんを標的にしたんですか?」
一気に声のトーンが落ちた…?
澄川「ふざけんじゃない!彼女の何を知ってそんなことが言えるんですか?
気持ち悪い?私からしたら何も知らない人をいじめの標的にして、挙句の果て嫉妬で怒り狂ってるあなた達の方が何倍も気持ち悪いですけど?
いるかどうか分からないのは観察力が足りないからじゃないですか?視力、悪いんですか?」
気持ち悪いなんて言われ慣れてた
暴言も暴力も慣れてたつもりだった
ここまで怒ってくれた人、いなかった
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菜々子(プロフ) - 宇治抹茶さん» ありがとうございます。嬉しいです。これからも頑張ります。 (2019年7月8日 16時) (レス) id: ddff79cd95 (このIDを非表示/違反報告)
宇治抹茶 - 面白かったです。続編早く読みたいです頑張ってください (2019年7月8日 7時) (レス) id: 758e7ee19b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:菜々子 | 作成日時:2019年7月7日 20時