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それから私は荷物をまとめた
『お母さん、今まで迷惑かけてごめんなさい。産んでくれてありがとう。さようなら』
お母さんに置き手紙をして、お父さんからもらった貯金通帳とずっと貯めてきた小遣い、そしてまとめた荷物を持って私は東京に行った
学校から近く賃金も安いアパートを借りた
大家さんもいい人で事情を話すとあっさりOKしてくれた
いい人すぎるくらいでタダでさえ安い家賃をさらに安くしてくれた
断ろうとしたけど大家さんの圧に負けた
奏良「いいんですか?」
大家「別にいいんだよ、家賃も払える時に払ってくれたらね。学生なんだから楽しまないと。それに…今までの分も高校で楽しめるといいね」
奏良「…ありがとうございます」
家の中に入るとなかなか広い
家具もいろいろ揃ってる
荷物、片付けないとな
奏良「…疫病神、か」
一人になるとつい考えてしまう
少しの期待とかなりの不安を抱えて私は目を閉じた
目が覚めたのはちょうど夕暮れ時
奏良「今日のごはん、買いに行かないと」
手抜きでいいか
私は近くのコンビニに行き適当なおかずを買って家に帰った
奏良「明日から高校生か…」
ある歌に『友達100人できるかな』なんて歌詞があるけどできるわけない
そんな簡単に友達出来たら苦労しないって
それに、私に近づいてくる人なんていないだろうし
奏良「やばいな…高校でもぼっちかもしれない」
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菜々子(プロフ) - 宇治抹茶さん» ありがとうございます。嬉しいです。これからも頑張ります。 (2019年7月8日 16時) (レス) id: ddff79cd95 (このIDを非表示/違反報告)
宇治抹茶 - 面白かったです。続編早く読みたいです頑張ってください (2019年7月8日 7時) (レス) id: 758e7ee19b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:菜々子 | 作成日時:2019年7月7日 20時