34 ページ36
次の日、私と藍子は野球部のマネージャーである藤原貴子先輩に呼ばれた
藍子はともかく、なんで私まで…?
澄川「貴子先輩、どうかしたんですか…?」
奏良「というか、なんで私まで?」
貴子「あ、二人とも来てくれてありがとう。実は、合宿が始まるといつも以上に忙しくてね。私たちだけだと手が回らないのよ。だから二人に手伝ってもらえたらなって思ったの」
唯「大丈夫、監督達には許可もらってるから」
いや、そういう問題じゃない
別に手を貸すのは何も問題ない
奏良「する前に一つ質問。藍子はともかく、どうして私も一緒なの?昨日来ただけで野球部とほとんど接点ないし、他にもいい人はいたと思うけど」
頼むなら別の人でも良かったはず
どうして私なのか…
幸子「真面目さ」
澄川「へ?」
奏良「真面目、さ?」
幸子「そうだよ。ちゃんとマネージャー業をこなしてくれて、それでいて野球部と仲のいい子が条件」
唯「二人なら全部の条件に当てはまってるからね。キャーキャー騒ぐだけの子は迷惑だから」
待て、野球部と仲がいいと言われても納得しないんだけど?
仲がいいって言っても一也と倉持くらいしか話してないし、昨日クリス先輩と少し話した位で仲がいいまでいかない
幸子「というか、指名式なんだよ」
奏良「指名式?一体誰が私なんかを?」
まじで誰だ。私なんかを選んだヤツ
貴子「あら、藍子、分かったって顔してるわね」
藍子の知り合いか?
いや、私の事まで知ってる人は少ないだろうし…
澄川「もしかして、奏良を指名したのって、一くんですか?」
は?
貴子「正解。ちなみに藍子は倉持くんもだけど私も推薦したの」
いや、どういうことだ?
一也が私を指名した?
いや、なんでだよ
真面目?そういう風に見えたのか?
いや、ぶざけんなよ
一言くらい言えよ!
いきなり呼び出されてめちゃくちゃビビってたのに!
奏良「一也…文句言ってくるか」
澄川「一くんも悪気はないと思うので許してあげて下さいね…」
貴子「あ、多分だけど、御幸くん、マネージャー業頼めるような子が周りにいなかったから谷津重さんを推薦したのかも」
ますます疑問しかないんだけど?
いや、他にもいただろ
幸子「友達少ないしな」
澄川「もっと増やせばいいんですけどね」
うん、そういう問題でもないと思う…
101人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
菜々子(プロフ) - 宇治抹茶さん» ありがとうございます。嬉しいです。これからも頑張ります。 (2019年7月8日 16時) (レス) id: ddff79cd95 (このIDを非表示/違反報告)
宇治抹茶 - 面白かったです。続編早く読みたいです頑張ってください (2019年7月8日 7時) (レス) id: 758e7ee19b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:菜々子 | 作成日時:2019年7月7日 20時