自称疫病神ちゃん

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亮ちゃんが体操服を持ってきたのと同じくらいのタイミングで倉持も体操服を2着持ってきた

亮ちゃんから体操服を受け取ると藍子と一緒に着替えに行った

奏良「…やっぱり大きかったか」

亮ちゃんのだからってなめてたわけじゃない

けど、ここまで大きいのは予想外だ

澄川「袖が余りますね…ブカブカです」

奏良「そりゃ倉持のだしね。一也のだったらもっと大きかったんじゃない？」

まぁ、藍子も倉持のだからかサイズかあってない

澄川「あー、確かに」

倉持「おー、来たな」

声のした方を見ると倉持と一也が下駄箱のところに立っていた

澄川「おまたせしました」

奏良「…しっくりこない」

御幸「男物だからな。余計だろ」

奏良「袖余る…切りたい」

御幸「亮さんのだろ？ンなことしたら怒られるぞ」

奏良「それは分かってる」

亮ちゃんのデコピンはめちゃくちゃ痛い

チョップもだけどデコピンだけは避けたい

捲っとくか

あ、写真部のクセでカメラ持ってきてしまった

先生にでも預けとくかな

「おーい、集まれー！体育始めるぞー！」

あ、先生呼んでる

御幸「サッカーなら休もっかな…」

奏良「いや、頑張れよ。野球少年」

御幸「俺、野球少年であってサッカー少年じゃないもん」

澄川「そう言えば、一くんって野球以外のスポーツはからっきしですよね」

奏良「え、そうなんだ。それは意外だな。見てみたいから休むなよ」

それでサッカー嫌がってたのか

御幸「えー」

倉持「ヒャハ！ズルはよくねぇぞ、御幸」

御幸「うぅ、分かってるよ！」

まぁ、どうせだったら野球してるところが見たかったって気もするけどな

奏良「一也、サッカーだったら写真撮ってあげるよ」

御幸「はぁ？やめろよ！撮るなら野球でカッコイイ俺を撮って！てか、そんなに写真撮りたいのか？」

奏良「そりゃ、写真部だからね」

記念にもなるし、見返した時に笑いがあれば楽しいしな

御幸「だったら尚更、野球部に来て野球してるところを撮りに来いよ」

いや、めちゃくちゃ簡単に言うけどな…

そんな気軽に野球部に行ける人間じゃないんですけど？

奏良「…行っていいなら行くけど」

御幸「いいに決まってんだろ。藍子も絵描きに来るしな」

いいんだ

てか、藍子よく行けるな

私だったらコミュ障過ぎて野球部に行くことすらできない

行こうとしても体動かないだろうな

澄川「あ、今日も行きますよ」

奏良「…じゃあ、私も一緒に行く」

誰かと一緒だと心強い

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