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「谷津重、ちょっといいか?」

奏良「…なんですか?」

先生に呼ばれるのはあまり好きではない

何かしたのかと思ってしまう

「この間の夕日の写真、最優秀賞に選ばれたぞ」

奏良「え?あの写真がですか?」

「あぁ、よかったな」

奏良「あ、ありがとうございます」

よかったのか?

目立つのは好きじゃないから壇上に上がるのも嫌なんだけど…

「そうそう、お前の写真、職員室前にしばらく飾られるからな」

奏良「は?いや、あの…」

「じゃあな」

いや、それは勘弁してほしい

というか、『じゃあな』じゃない

こっちの話しも聞いてくれよ

奏良「はぁ…別に飾らなくてもいいのに」

誰かに見せるために撮ったわけじゃない

先生の言った通り、次の日には私の撮った写真は職員室前に飾られていた

澄川さんが描いた野球部の円陣の絵も玄関口に飾られていた

奏良「やっぱりすごいな」

すごい人と関わってたんだと再認識した

そんなことを思っているのもつかの間、何日か後、今度は林間学校の班決めが行われた

奏良「またぼっち確定か」

このままだと陽キャのグループに入れられる

でも、わざわざ自分から入れてもらうのも悪い気がするし

そう思ってると目の前に澄川さんがいた

澄川「班、決まってないんですよね」

奏良「え?」

澄川「一緒の班になりましょう!」

奏良「え、ま、待って、3人でもいいんだよね?澄川さんの班、もう3人いるんじゃ…」

人数足りてるのになんで…?

澄川「友達を誘って何が悪いんですか。大丈夫ですよ。こっちです」

友達…

この子から言われるとそう思ってしまう

でも…

澄川「谷津重さん、こっちですよ」

奏良「澄川さん…やっぱりいい。私なんか足でまといになるだけ…」

野球部の一軍2人と美術部の有名人

キラキラした人達の中に入っていくのは少し気が引ける

倉持「じゃあ4人って言ってくるわ」

え?倉持くん、今なんて…?

奏良「あれ…?私、入ってる?!」

嘘だよね?

澄川「入ってますよ」

澄川さんの言葉と笑顔によって本当であることが分かった

からかいとかではなく…?

いや、友達って言ってくれるくらいだからからかいはないか

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作品ジャンル:アニメ
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菜々子(プロフ) - 宇治抹茶さん» ありがとうございます。嬉しいです。これからも頑張ります。 (2019年7月8日 16時) (レス) id: ddff79cd95 (このIDを非表示/違反報告)
宇治抹茶 - 面白かったです。続編早く読みたいです頑張ってください (2019年7月8日 7時) (レス) id: 758e7ee19b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:菜々子 | 作成日時:2019年7月7日 20時

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