自称疫病神ちゃん

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御幸「甘い物ばっかり…藍子ー、俺甘いの苦手」

澄川「知ってますよ」

御幸一也、結構人気で有名人だ

甘い物苦手なんだ…

奏良「全部混ぜれたよ」

澄川「ありがとうございます。なんかほとんどやってもらってすみません」

奏良「別にいい」

誰かと一緒に何かを作るなんてやったことない

それに、生地をカップの中に入れるのがかなり楽しい

ワクワクする…

そう言えば…

奏良「澄川さんは、誰かに教えてもらったの？」

澄川「お菓子作りですか？私、お母さんのお見舞いに持って行ってたんですよ。買うと高いので自分で作って…誰かと一緒にってのはなかったですね」

奏良「一人で…？」

澄川「最初は失敗ばかりだったんですよ？生焼けだったり焦げたり…」

意外だ

なんでも器用にできるのかと思ってた

澄川「でも、上手くできるとすごく嬉しくて、それがクセになったんです」

奏良「分かる気がする。料理、上手くいくと楽しい、よね」

澄川「はい！あ、いいタイミングですね。チーズケーキとガトーショコラ、入れ替えましょう」

昔見たお店で売ってるようなチーズケーキとは少し違うけど…

奏良「おいしそう…フワフワしてる」

澄川「作ってみてどうでしたか？」

奏良「楽しかった…簡単だったから、家でもやってみたい。教えてくれて、ありがとう」

澄川「いいんですよ。喜んでもらえて良かったです」

奏良「澄川さん、あの…もし、作ったら食べてくれる？」

差し出がましいかな

少し仲良くなったくらいで、こんなこと言うのはおかしいかな

澄川「私がもらっていいんですか？」

奏良「うん」

澄川「ありがとうございます！楽しみにしてますね」

喜んでくれた…？

楽しみにしててくれる…？

澄川「私もチーズケーキ好きなので嬉しいです」

全然嫌がってない

こんな子、初めてだ…！

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