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礼先生がおにぎりは食堂に置いとくように言ったから私達は食堂に運び、再びグラウンドに向かった
カキーン！
伊佐敷「がっ…！」
倉持「っ！」
亮介「っ…！」
片岡「どうしたぁ！もう声が出ないかぁ?!」
「おい、ナイター付けてこい。まだまだ続くぞ、これ！」
藍子「…まだ、監督が打ってる…？」
見たところ休みなんてないのだろう
ずっと監督のノックを受けていたのか…
礼「お疲れ様。これ、まだ続くと思うから無理していなくてもいいわよ。暗くなって来たし危ないから、帰るなら今のうちね」
貴子「まさか、ずっと監督が？」
礼「…えぇ、ほとんど休むことなく、ね」
なんでそこまで…とは思わなかった
本気で甲子園を狙っているからこそ、あんなに必死になれるんだ
貴子「…選手が頑張ってるのに、私たちが帰る訳にもいかないかと…」
幸子「そうですよ！」
確かに、ここで帰れと言われても帰りにくいよね
礼「そうじゃないの…最近この辺りで変質者がいるって噂なのよ」
藍子「変質者、ですか？」
礼「えぇ、なんでも女子高生ばかり狙ってるらしくて…」
ピンポイントで高校生、しかも女子ばかり狙うってことは…本当にただの変質者か、それとも何か目的がある変質者なのか…
いや、考えすぎか…？
前園「片岡監督からの伝言です。マネージャーは早めに帰れと…あと、できるだけ1人にならんようにって…」
そりゃ1人は危ないもんね
でも、方向とか違うと1人になったりしないかな？
藍子「…礼さん。私がマネージャー達を送って行きます」
礼「え？」
藍子？何言って…
前園「な、何言うてるんや！そうなったら寮に帰って来る時に藍子が1人になるやろうが！」
藍子「それでも、マネージャーだけは心配なので…それに、方向が違う人もいるだろうし…大丈夫ですよ。あ、洋くんには言わないで下さいね」
全然大丈夫じゃない
そんなことしたら…倉持も一也も心配する
藍子「ボールを2個か3個貸して下さい」
前園「はぁ、バレたら俺が怒られるんやぞ…それに…」
藍子「大丈夫ですよ。無事に帰って来ますから。もしバレたら私のせいにしてください。
それこそ、選手に負担はかけられませんからね」
藍子「帰りましょう。奏良、部屋は開いてるので好きに入ってくださいね」
待って…私も一緒に…！
藍子…！
礼「奏良？」
奏良「なんで一人で…」
私も行けば藍子の帰りは一人じゃなかったのに…
行くって…言葉にならなかった…
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菜々子(プロフ) - 宇治抹茶さん» ありがとうございます。嬉しいです。これからも頑張ります。 (2019年7月8日 16時) (
レス) id: ddff79cd95 (このIDを非表示/違反報告)
宇治抹茶 - 面白かったです。続編早く読みたいです頑張ってください (2019年7月8日 7時) (レス) id: 758e7ee19b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菜々子 | 作成日時：2019年7月7日 20時
