自称疫病神ちゃん

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その後、無事に体育が終わり、私は藍子に連れられて野球部に来ていた

澄川「あ、礼さん、片岡監督！」

いや、もう帰りたいんだけど…

澄川「奏良、何してるんですか？こっちですよ」

奏良「え？」

礼「あら？谷津重奏良さんよね。写真部の活動？」

なんで知ってるの…

奏良「はい…あの、私の事知ってるんですか？」

いや、先生だから知ってるのは当たり前なのか

なに言ってんだ、自分

礼「生徒の名前くらい知ってるに決まってるでしょ？それに、すごく素敵な写真を撮ってるから余計ね」

そうだよね、すみません

片岡「いくらでも撮ってくれて構わない」

期待に添えるよう頑張ります

そう言ったつもりだった

パシャッ

片岡「谷津重…？」

礼「…どうしたの？」

いや、まじで何やってんだ

普通、先生達の笑顔が素敵過ぎて無意識に写真撮るヤツがいるか？

あ、ここにいるわ

いや、そうじゃなくて

やらかした…

奏良「す、すみません。その…お二人の自然な笑みが珍しくて、無意識に撮ったと言いますか…」

ほんとに何言ってんだ

どうしたらいいんだ

御幸「へぇ、綺麗に撮れてるじゃん。これはかなりレアだな」

後ろから声がしたと思ったら私の手からカメラが消えた

一也か…

倉持「ヒャハ！谷津重、才能あるな！」

澄川「本当ですね。ベストショットだと思います。礼さんと片岡監督も見てください。かなり綺麗ですよ」

ちょっと待て

めちゃくちゃ恥ずかしいからやめてくれ

片岡「ほう、上手いな」

礼「本当、綺麗に撮れてる」

え、褒められた？

片岡「腕がいいんだな。これなら部員も喜ぶだろう」

御幸「んじゃ、行こうぜ」

奏良「え、どこに？」

御幸「写真撮るんだろ。案内してやるから好きに撮れよ」

え、いや

奏良「一也が野球してるところを撮ってほしいって言うから来たんだけど…まぁ、案内は助かるからお願いする」

いい記念になりそうだし

御幸「…俺が野球してるところを撮ってほしいなんて言ったから…？」

奏良「半分の理由はそうだね。でもさ、確かに一也が誘ってくれなかったら来てないかな。誘ってくれてありがとう」

御幸「お、おう」

奏良「あ、どうせなら一也が野球してるのも見たいし撮りたいから案内終わったら撮ってもいい？」

御幸「いいよ。自主練もしてるから」

自主練姿はレアリティ高いかも…

奏良「見たい」

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