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姉鷺「あら陽葵、いいじゃない！似合ってるわよ、楽の衣装。どう？芸能界」
陽葵「やってもいいけど、やりたくない」
楽「どっちだよ！」
陽葵「もし、芸能界に入ったらマネージャーはできない。それに、目立ちたくないんだ」
十「今でも十分目立ってると思うけど…」
九「…他に理由は？」
陽葵「え、ないよ」
九「あるでしょ？君の両親が『スターライト』だから」
陽葵「‼なんで、知ってるの？」
楽「『スターライト』って！海外で有名なあのグループか？」
十「すごいね…」
陽葵「なんで私が『スターライト』の子だって分かるの？私のプロフィールは公開されてないし、名前も偽名。なのになんで?!」
九「君がお店で歌ったり踊ったりしてた日に君と『スターライト』が重なって見えたんだ。それで少し調べた」
陽葵「……天のいう通りだよ。もう隠せそうにないね。『スターライト』の二人は私の両親。私の目標。
昔から私は両親の背中を見て育ってきた。いつか自分もあんなふうになるんだ、そう思ってた。
でもね、だんだん大人になって分かった。芸能界の深さを、両親がたくさん努力してたこと。そして、私が芸能界入りをしても『スターライト』の子供の肩書きはある。
『スターライト』と比べられることもあるだろうし、なにより、『スターライト』の子供だから芸能界に入れたんだ、なんて思われたくなかった。
これが私が芸能界に入らない理由。あとは、あのお店で働くの、結構気に入ってるから」
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作者名：菜々子 | 作成日時：2017年6月19日 8時
