★21話 ページ21
「もう離せないですよ」
「…うん」
「ジュンに、もしとられたとしても奪い返します」
「漣そんなやつじゃないでしょ」
ちょっと講義の声も入れるが、いつもよりもその言葉はふんわりとしていることが自分でもわかってしまう。いつもの威勢はどうした私…。なんて普段なら思うが、今はそんなことを考える余裕はなかった
「…自分は、最低野郎ですが、これでもアイドルです。」
「うん」
「そして、貴方は腐ってもプロデューサー。しかもライバル校の」
「あー、そうだね、うん。」
そう、彼はアイドル。
私はプロデューサー
交わってはならない関係性、しかもライバル同士である。本来ならご法度案件だ。
「なので、やはりすれ違いが起きることや、会えなくなったりだとかがあるかもしれません」
「んー、そうだね。」
「それでも、いいんですか?」
「七種に告った時点で、覚悟ついてるよ」
ハハッとカラッとした笑い声をあげると、茨はまるで割れ物を扱うようにそっと抱きしめ直した。
その感覚は心地よいもので、いつまでもこうしていたいと思ってしまうほどだった。
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後日
「うわああああああああああああああああああああ死にてぇええええええええええええええええええええええええもう顔向けできねえええええええええええええええええええええええええ!!!!!!」
「姉さん、煩いよ」
「あ、ごめん」
弟のはぁ…という聞き慣れてしまったため息を耳にしたあと。先日のことについてよーーく考える。
え、なに??あの少女漫画みたいなやつ???は???告った時点で覚悟出来てる???なんの口説き文句だよ馬鹿野郎!!!!
もう頭で文句のオンパレードだ
そのぐらい混乱してた
昨日、なんか色々あって茨と付き合うことになってしまったが あの状況は何とかならんかったのか…?なぜ……??なぜあんなことに……?もうこれは叫ばずにはいられないだろう。ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!!!
「…っはぁ、流石にこれは誰にもいえないわ」
「…学校行こう」
夢ノ咲のカバンを手に取り、重い足取りで玄関に向かう。はぁ、天気がいいのがまた悩ましい、いっその事豪雨になればええのに…なんて思うが、なったらなったて文句を言うので結果は変わらない
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るるる - やばかったです。もう萌通り越して燃えました。やばかったですありがとうございました。 (2018年11月25日 12時) (レス) id: 56a75eb93b (このIDを非表示/違反報告)
あやの(プロフ) - やっほー! (2018年9月23日 14時) (レス) id: bbdf99bca9 (このIDを非表示/違反報告)
七虹*(プロフ) - シーシェルさん» ありがとうございますー!明日の朝までにはジュンくん編スタートしますので、気長にお待ちください! (2018年6月30日 23時) (レス) id: 09b62ef938 (このIDを非表示/違反報告)
シーシェル(プロフ) - 最高でした〜!お疲れ様です!ジュン君のほうも楽しみにしてます!(*`・ω・)ゞ (2018年6月30日 23時) (レス) id: 814049c409 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:モモ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kid0019/
作成日時:2018年4月23日 14時