★15話 ページ15
「……」
プルルプルル、と耳に響くコール音
3コール目で鳴り止み 代わりに相手の声が届く。
『はい、七種です!』
「Aです」
『…Aさん?こんな夜にどうかなされました?』
ふぅ……っと深呼吸をする。
七種は、Aさん…?っと呼んでくるが今はそれどころではない。
「…今」
『はい?』
「秀明学院の前にいる」
『え』
︙
「…」
「…ッ、Aさん!!」
「あ、ホントに来た」
息をゼェゼェ…と荒らしている七種の様子を見るにかなり急いで支度したようだ。私服の七種が珍しくちょっとジロジロと見ていると、ガバッと顔をあげられて目線がバッチリあう
「いやいや、流石に学院の前にいると言った美しい女性をこんな寒い空の下に置いておきませんよ!?」
あー、またそういうこという…と思いながらも ここに来た用件を伝えなければ私も七種も帰れない。私は私なりに七種に伝えた。
「…あの、私さ」
「はい」
「弟いるじゃん、3つ下なんだけどさ」
「はい、存じ上げていますよ?流石に3つ下ということは知りませんでしたが」
それがどうかしました?っと聞いてくる七種のを無視しつつ、本題に入ろうとする。
割とこちらも冷静ではないのだ
「弟が、教えてくれたんだ
四つ葉のクローバーの花言葉。」
「…ッえ?」
「色々あるんだね。ひとつの花だけでも」
「…そ、うですね」
突然わかりやすく目線を逸らした七種に確信した。やっぱりこいつ…わかってやったんだな…、少し冷静とは程遠い感情になりながらも言葉を続ける。
「…やっぱ意味知ってたんだ」
「あ、いえ!そんなことは」
「あるやろ」
「……ま、まあ」
まさか、本当なのか…
私と七種は良い関係とはいえないがそこそこ関わりはあった。漣を通して、たまに話したし。…でもまさかここまで思われていたなんて信じられなかった。確かにこんな情熱的な意味のあるものをあんずちゃんに、こいつは送るだろうか?…じゃあ私だけ?
「おそらくどちらかって2つ教えてくれたんだけど、多分こっちだなって自分でもなに考えてるんだ!って方を言うけど」
「はい…」
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るるる - やばかったです。もう萌通り越して燃えました。やばかったですありがとうございました。 (2018年11月25日 12時) (レス) id: 56a75eb93b (このIDを非表示/違反報告)
あやの(プロフ) - やっほー! (2018年9月23日 14時) (レス) id: bbdf99bca9 (このIDを非表示/違反報告)
七虹*(プロフ) - シーシェルさん» ありがとうございますー!明日の朝までにはジュンくん編スタートしますので、気長にお待ちください! (2018年6月30日 23時) (レス) id: 09b62ef938 (このIDを非表示/違反報告)
シーシェル(プロフ) - 最高でした〜!お疲れ様です!ジュン君のほうも楽しみにしてます!(*`・ω・)ゞ (2018年6月30日 23時) (レス) id: 814049c409 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:モモ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kid0019/
作成日時:2018年4月23日 14時