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そうだ…！
ym｢ん？｣
ar｢今日のシフォンケーキ、上手く焼けなかったから持って帰っていーよ！｣
本当は3人で分けるつもりだったけど、これでちょっとでも元気になるのなら。
ar｢もしかしてシフォンケーキ嫌い？｣
ym｢いや、だってさ、いいの？寧ろお金払いたいくらいなんだけど。｣
ar｢うーん…失敗作だからねー。｣
ym｢どこが？俺には凄く美味しそうに見えるよ？｣
ar｢焼き目にムラがあるでしょ？そんなのお客様には出せない。｣
ym｢へぇ……これが。｣
いやぁ…パティシエっていうのも大変なもんだなぁ、なんて。感心された。
ar｢もったいないからそれ全部やるよ！タダで！｣
ym｢ええ、でもこんなに食べきれないや笑｣
ar｢何言ってんの！お前しばらくちゃんと食べてないでしょ？｣
ym｢そうだけど。｣
ar｢いいんだよ、食べきれなかったら冷凍きくから。｣
ym｢じゃあ非常食ということで！ありがと！｣
良かったー。さっきよりもずっと元気だ。
これで少しでも楽にしてあげられたのならそれで満足だ。
ar｢俺は先に行ってるよ。皿洗い忘れんなよ〜｣
ym｢はーい。｣
俺はお店に戻った。
そこには見たこともない女の姿…？があった。
ar｢だれ？｣
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作者名：まる | 作成日時：2021年6月14日 18時
