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ar｢そうだー。2人に言い忘れてたことがあるんだけど。｣
厨房に2人を呼んだ。
ym｢なーに？｣
ar｢贈答品とか受け取っちゃダメだからね？
メモしといてね。｣
ym｢贈答品……？｣
ar｢まぁ、そのうち分かるから。｣
in｢ここカフェじゃん。そんなの必要あるの？｣
ar｢うん。君たち2人を安心して働ける場を作るためです！｣
贈答品うけとり禁止！取り敢えず、この規則は作っといたほうがいい。
トラブルなんか起こさなければいいけど……
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あんなに寂しくてこじんまりとしていたのに。
今日はおば様たちの楽しそうな声が耐えない。
いのちゃんは叔母さまたちの対応が上手だ。
ar｢凄いねえ。
いのちゃんは看板娘みたい。
違う？あいつは猫だから看板猫？｣
作り上げたお菓子を並べ終わり、幽霊さんに話しかける。
にしても…山田は？お昼休憩終わってるよね？
…遅い。
寝てるの？
ar｢やまだあ、お昼休憩終わったよー。あれ？｣
ym｢ぐー……｣
寝てる…？
生きてる…よな？
叩いてみても反応がない。
めっちゃ食べたあとある……大の字で寝ちゃってさぁ……たぬきかお前は。
たぬきみたいなフリーターだな。
フリーターたぬきじゃん。
まぁなんて幸せそうに寝ているんだ…
でも山田がいるのは夢の中なんだよなぁ……
ym｢もう勘弁してくだせえ。
借金とかむりぃ……へへへ｣
むにゃむにゃ寝言を吐きながら
可愛いっ…！
借金とか出来るなら全部背負ってあげたい…！
でもここは心を鬼にしないと。
山田に給料払ってあげたい。
看板猫も休ませてあげたいし。
ar｢はーい。起きてねー｣
ym｢……あれ？｣
現実に引き戻された山田はさっきの幸せそうな寝顔を一瞬で消し去った。
ym｢うわぁ。現実かよ……｣
そう呟いて厨房を後にした。
こりゃ当分あの調子だろうな。
ym｢はぁ…｣
相当辛いだろう。
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作者名：まる | 作成日時：2021年6月14日 18時
