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ym｢今日も宜しくお願いします！店長！｣
ar｢はーい｣
山田は2階から1階のキッチンへと姿を現した。
あら、さっきの不機嫌はどこへ行ったのやら…？
ar｢じゃあ山田は、お店の看板出してきてねー｣
ym｢分かった！｣
in｢おはよー…店長、俺は？｣
ar｢いのちゃんは…
あのお客さんのお皿下げてきてね！
寝てるかもしれないから静かにね…？｣
in｢まだ開店前なのに、お客さんいるんだね？｣
ar｢ううん。あのお客様は特別なの…｣
特別って？と聞かれたけど、
とにかくあのお客様は特別なんだ。
愛想のいいおじいさんで、ずっと前からの常連さん。
俺のお菓子を毎回、初めて食べたみたいに美味しいよと食べてくれる。
そんな俺はおじいさんのことをいつしか本当の祖父みたいな感覚になっていた。
そうだ、紹介してあげよう。
ar｢おじいちゃん！
こちら新入りの山田といのちゃんです。｣
ym｢宜しくお願いします！｣
in｢宜しくお願いします！｣
『おお。よろしくのお…こりゃお二人さんいい男だねぇ』
ar｢うん！
おじいちゃん俺ね、このお店を人がいっぱい来れるような愛されるところにしたい。
もう寂しくないよ…だっておじいちゃんだけじゃなくて、2人が居てくれるからね。｣
『そうかい…きっとええお店になるよ』
ym｢大ちゃん、おじいちゃん…｣
in｢泣ける……｣
ずっと独りでやってきた。
確かに大変になっちゃうけど、賑やかで楽しい方がずっといいよね。
ar『よしっ開店開店！』
僕らのお店はまもなく開店でございます…！
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作者名：まる | 作成日時：2021年6月14日 18時
