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オフィスに戻り大量に積まれた書類に目を通す。
「先輩これもチェックお願いします。」
やらなければ行けないことが山積みだった。
9時集合だっけ。それまでに終わらせよう。残業代も出ないし、早く終わるに越したことはないし…
山「お疲れ様でした。」
ギリギリ間に合った。
でも予定時間まであと少ししかないなぁ…俺はタクシーで向かうことにした。
メモに記された場所は都内の超高級店。
どうせ世渡り上手ないのちゃんの事だから、有り余るほど稼いでいるんだろうな。
洗練されたバーの中に入るとカウンター席の1番端にあいつが座っていた。
さっさと情報収集して帰るか。
伊「山田は学生時代と変わんないねぇ」
山「さっきも会っただろ。そっちも相変わらずお世辞が下手だよな。笑
で、教えてくれない。幻の店のこと。約束守ったしいいでしょ?」
伊「はー。それはまだ教えらんないなー」
山「は、?」
伊「そうムキになんないのっまぁ座りなよ、久しぶりの友との再会を祝してさっ」
なんて呑気なやつなんだ。
伊「ほらー早くー」
でもいのちゃんにあってしまった今、そう簡単には逃れられない。
伊「乾杯ー!」
山「乾杯…」
伊「でさ、最近さ…」
なんだか久しぶりに会ったいのちゃんは空元気に見える。
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作者名:まる | 作成日時:2019年8月24日 12時