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山「お前と仲良くしたいやつがいるんだけど」


有「だけど何だよ?笑」



山「いやなんでもない」





有「んだよそれ笑


お前は真面目だし良い奴だからきっとすぐに人気者になっちゃうんだろうなー、

山田がモテモテになっても俺と仲良くしろよ?」








じゃあな!



なんて言って昼休みが終わって、大ちゃんは走って教室に戻ってしまった。









大ちゃんにはきっと新しい友達が沢山できる。








俺にも大ちゃんの明るさと元気があればな。俺は持ってないよそんなもんは。


いのちゃんと大ちゃんが仲良くなったらどうするんだ俺は。


ひとりになっちゃうのかなー、俺。






また独りは嫌だよ。





もういくらでも努力するから、









内気な性格も治すから。







置いてかないで。







ひとりにしないでよ。









みんなの見えない場所の影に隠れて一人泣いてしまった。




こんなことで泣くなんてどうかしてる。








後ろからなにか気配がした。









「優等生くーん、授業さぼりー?笑







って……え、」







横には俺の顔を覗き込む伊野尾くんがいた。









顔を必死に隠すと、









泣いてるじゃん、







そう言ってハンカチをくれた。







ちゃんとしてるんだな…ハンカチとか。なんか意外。









伊「悩んでることあるんだったら言いなよ。聞いてあげる。」




山「申し訳ないよそんなん」


伊「もしかして大ちゃんとなんかあった?」









いのちゃんに全てを話した。






山「結局自分のことしか考えてないんだよ。俺」









伊「大ちゃんのことよっぽど好きなんだね。好きじゃなきゃそんなこと考えないよ。」









山「は?んなわけねえじゃん!あんなやつ…」









俺の涙を拭きながら、楽しそうにニヤニヤしていた。




伊「でも大ちゃんは諦められないよ。山田は友達だけどライバルだよ。」



山「なんだよそれ笑」





それが俺といのちゃんとの始まりだった。

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作者名:まる | 作成日時:2019年8月24日 12時

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