・ ページ15
ymside
それから1週間
有「最近お前大丈夫かよ、おい」
山「うん……」
完全に俺の心は上の空だ。
昼ご飯を食べている間、今朝のことを思い出した。
今日の朝、俺は教室に着いて、自席に向かった。
必然的に窓側の一番後ろの席。
名前的にそうだよね。
1時間目を終えて休み時間に入ると
俺の机を囲んで、数人の女子のグループが目を輝かせて話しかけてくれた。
全員名前知らないんですけど。
そんなことを考えていると、突然、俺の肩に手が置かれた。ビクッとして振り向くと、可愛いきのこ頭の子が立っていた。
ふわふわしていて、なんだか優しそう…仲良くなれるかも…
伊「今日山田と一緒にいた子の名前教えてよ」
その一言でキノコ頭くんに対しての印象は変わった。
伊「俺その子とも仲良くなりたいの!」
キラキラした瞳でそう訴えられた。
山「大ちゃんのこと?」
伊「そう!大ちゃん!」
喋ったことも無いくせにもれなく大ちゃん呼びかよ?
その時からか、なんでか分からないけど、いのちゃんに対してよく分からない敵対心が芽生えた。
伊「大ちゃん明るそうな子だよね?俺でも仲良くなれるかな」
山「仲良くなれるんじゃない?あいつそういう分け目ないし。」
山「優しいから。俺とは違って。」
大ちゃんが俺の元からいなくなるんじゃないかな。その不安は消えなかった。
教師『おーい、朝学活始めんぞー』
その言葉と共に俺といのちゃんの話は終わった。
101人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:まる | 作成日時:2019年8月24日 12時