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arside



授業が終わって教室を見に行くと、山田は席の端で一人音楽を聞いていた。









「おい!昼ご飯!聞いてんのか?」







そう言って山田の付けてたイヤホンを乱暴に外しながら顔を覗き込むと








伊「山田!」








急に高めの声が聞こえた。









声の主であるその可愛いきのこ頭の子は目を輝かせる、








たくさんの女の子たちに囲まれていた。







うわぁ…かわいい子だなぁ…







伊「ご飯食べんのー?俺も入れてよー!」







山田の机に両手をおいて興味津々という感じで話しかけている。




有「おーいいよな?やま…」




山「大ちゃん屋上行こ」


そう言って山田は伊野尾くんを無視して教室を出ていった。









有「ちょっと待って!あの態度どうしたの?なんでそんなに不機嫌なの?」





怒ったように階段を急ぎ足で昇る山田の後を追いかけながら、俺が手をとってそう宥めると、






山「ああいうタイプ苦手なんだ。ごめん。」







有「いや。なんだよそれ…」








山「別に」







パンをかじっている片手にはいちごミルク。大好きないちごミルク。だいたいこいつは好きな物食ってる時だけは幸せそうなのに。なんでだ?









なのに、目はなんだか悲しそう。







有「なんかあったのかー?俺はいいやつだと思うけどなぁ、あいつ」









そう言うと、「知らないし!大ちゃんのバカ」と山田がテキトーに返事を返してまたパンをかじった。

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作者名:まる | 作成日時:2019年8月24日 12時

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