検索窓
今日:15 hit、昨日:8 hit、合計:25,011 hit

ページ11

?「え…名前ですか?笑」









伊「山田」









山「名前、知りたいんです。」





いのちゃんが俺に顔を近づける。


伊「怪しまれてこれ以上取材続けられなくなったらどうすんの!自分の首絞めてんのと一緒だよ!?」









小声で宥めるいのちゃんを無視して、俺は店主に尋ねた。









?「有岡大貴…です。僕の名前は有岡大貴です。」









俺といのちゃんは凍りついた。









どうして。どうして死んだはずの大ちゃんがここにいるんだろう。





山「やっぱりだ。」



有「どうかされましたか?」









伊「なんでもないです。席に着いて待ってますね……山田行こう」












席に着いた途端。俺らは唖然とした。









伊「3年前に亡くなったはずなのに。生まれ変わりなんてあるんだね。」









山「同姓同名なんてな。あんなに似てるなんて、





有り得ない。絶対大ちゃんだよ。」









伊「大ちゃんか。」









ちょうどケーキを運んできた有岡さんの肩を掴んで必死に尋ねた。









生まれ変わりなんかじゃない。









本当は大ちゃんなんて、死んでないよね。









そう信じたくて。









大ちゃんなんで生きてたの、




どうしてこんな所にいるの?





すごい心配したんだよ?




山「なんで忘れたフリすんだよ。」






有「お客様?」









山「ねぇ大ちゃんはなんで死んだふりなんてしたの。」









有「は?」









伊「山田。もうやめなさい。」









いのちゃんが肩を叩く。有岡さんから離れた途端、ふと現実に戻った。






山「俺…」


有「人違してるんじゃないですか?俺、あなた達と会ったの初めてですよ。」









伊「ですよね、本当すいません。怖がらせてしまって。食べたらすぐ帰りますんで。」









有「はぁ、」









山「…」









ケーキとコーヒーを置くなり有岡さんは去っていった。






ふらふらしながら席につく。




頭を抱えた。



気持ち悪い。





大きな誤ちを犯してしまったことに気づいても、もう遅かった。


会えたのが運命だと思ったのに。


大ちゃんは、もういないのかな…

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (29 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
101人がお気に入り
設定タグ:ありやま , やまあり , arym
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:まる | 作成日時:2019年8月24日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。