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男「これはきっと神様からの贈り物だ!そうに違いない!」
キイイ…
そのドアは、かなり年数が入っているが、触り心地からして、質の良さが伝わる。
もしかしたらこれもフランスの物かもしれない。
男「あのー…ごめんください…」
店内には少しのテーブルと少しの椅子が置かれているだけ。
誰もいないじゃないか。
ここが本当に誰もがしるあの有名な店なのか?
店主はどこだ?
せっかく見つけたのに。
男「あのぉ、誰かいませんかね!」
?「は、はい!」
私がそうもう一度尋ねると、店主らしき人物が奥のカウンターからドタバタと騒がしく出てきた。
?「あ、ごめんなさい!直ぐに開くんで!」
男「いえ、急いでは無いのですが」
白いエプロンを身につけた小柄な男性
この若僧が超一流の店主なのだろうか…
なんて言ったかな、
Bonbons d'ange à vous envoyerの店主の名前…
だいぶ昔に聞いた話だったから忘れてしまったな。
忙しそうに店内の準備をし始める彼に尋ねてみた。
男「たまたま近くを通りかかってね。1度来てみたかったところだ。」
?「ありがとうございます。」
男「まさか、日本のこんな森深くにあったなんて、知らなかったぞ?
海外にあると聞いていたんだけれどもね。」
?「あー、人混みがどうしても苦手でして。
この様な場所にせざるを得なかったんです。
確か、じいちゃんの父さんが経営してた時はフランスにあったんですけど…」
男「曽祖父か」
?「はい。この店の初代オーナーです。僕は4代目、
なんですけど、未熟者で…笑」
苦笑いする彼のネームプレートには有岡と書かれていた。
顔は優しく微笑んでいるが、何故だか闇を感じた
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作者名:まる | 作成日時:2019年8月24日 12時