episode54 ページ6
・
少し大袈裟な恋の先輩。
・
あの可愛いオンナノコの後ろ姿を見届け
廊下から見守っていたキラキラ女子達が
項垂れながら帰る後ろ姿も見届け
早速デスクについた彼の元へ
浮き足立つ直人先輩に笑いながら直行。
｢がーんちゃん♡｣
さっきの見てたよ、と言いたげな笑みを浮かべ
剛典の隣の席に腰を下ろした先輩
その姿を見届ける剛典に
いつも通り｢おはよう。｣と言って
目の前の自分のデスクに座った。
・
頬杖を付いている直人先輩に
｢なんすか？｣…と彼は聞いた。
さっきのオンナノコのお相手で
少し疲れた様子の彼
だけどそんな事はお構い無しの先輩は
表情をこれでもかと緩ませて聞いた
｢今の子、誰…♡…彼女？…♡｣
｢いやいや、違いますって笑｣
｢えーーー。めっちゃ可愛かったじゃん｣
｢まあ可愛いっすけど……それでなんですか？｣
｢お似合いだなーって♡｣
｢そうですかね笑｣
微妙なリアクションな彼に戸惑う直人先輩は
様子を見守っていた私に大袈裟に同調を求めた。
｢ねっ！ななこもお似合いと思うよなぁ！｣
それまで直人先輩に向けられていた
視線が遂に私に向けられた
意外にも冷たい視線の彼に
｢お似合いだったよ。｣と伝えると
少し眉間に皺を寄せ、俯きながら
｢全然嬉しくねぇ。｣と不機嫌そうに呟き
急に｢用事がある。｣と言う彼の一言で
あっさり終わってしまった
・
用事なんて無いくせに。
剛典の背中を押したいのは山々だけど
あんな冷たい目を向けられたり
あんな不機嫌な態度とられたり
少しはこっちの身にもなりなさいよ。
・
｢直人先輩……｣
やっぱり辞めましょう、と言いたいけれど
グッと呑み込み先輩を見ると
｢時間掛かりそうだな｣と笑った
・
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nanako(プロフ) - みなさん» みなさん、お待たせしてすみません。その分楽しんでいただけるようしっかり頑張ります (2018年1月22日 22時) (
レス) id: 5d501e85c1 (このIDを非表示/違反報告)
寝夢@ノーアル団(プロフ) - 彼処のコメント欄が閉められてたので此処から失礼します。二人の地図��のオリフラ外し忘れてますよ (2017年10月8日 10時) (レス) id: 671ce60c1e (このIDを非表示/違反報告)
みな(プロフ) - 更新まってます(>_<) (2017年6月29日 1時) (レス) id: 3530b50429 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nanako | 作成日時：2017年3月13日 23時
