I love your laughter （Shota Totsuka） (ページ3)

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かれこれ３０分は話していただろうか？

その間マスターは何も言わずにただ黙って話を聞いてくれた。

「すみません。話聞いてもらちゃって。アラサー独身女がみっともないですよね。」

少し反省しているとマスターではない誰かの声が聞こえた。

?「そんなことないですよ。あなたは頑張っています」

今までずっと本を読んでいた青年がこちらを優しく微笑みながらそう言ってくれた。

「すみません。気を使わせてしまって。でもそう言っていただけてうれしいです」

なんて可愛くない返事。我ながらもう少し愛想よくできないのかと思う。

マスター「戸塚さん、本読み終わったんだろう?この女性家まで送ってあげなよ。このまま１人では可哀想だ。」

なんて言われてしまっては戸塚さんと思われる青年が可哀想だ。

「そんな！大丈夫です！ひとりで帰れますから、お話聞いてくださってありがとうございました。また来ます」

そう言って立ち上がると、

戸塚「いいですよ。丁度本を読み終えて帰るところでしたし、女性ひとりの夜道は危険ですから。」

なんて戸塚さんが言うものだから私も酔っていたせいかお言葉に甘えて送ってもらうことにした。