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「Aー！ちょっと降りてきて！」
部屋の中で優太くんのことを考えていたら、
下の階から聞こえるお母さんの声。
時計を見ればもう夜の７時に回ってて、
どうしたのかと思って階段を降りれば、
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『…え、』
優「…あ、A！」
ついさっきまで頭の中にいた、優太くんが玄関にいた。
優太くんがはいつもと変わらない、
優しくて眩しい笑顔で私を見て、片手をあげてやっほ！と微笑んだ。
…どうして、優太くんがいるの？
状況が上手く読み込めなくて、言葉をだせないでいたら、
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優「…ちょっと、今から時間ある？」
優太くんがこそっと、まるで内緒話をするかのようなテンションで、
私の顔を覗き込んだ。
『…え、今から、？』
優「そう。昔よく行ってた公園、…ちょっと着いてきて？」
私の顔色を伺うようにそう聞いた優太くんの顔が、
まるで中2の時の、私の中に鮮やかに残る、思い出と重なった。
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"…キスしても、いい？"
中2の時、二人きりで行った夏祭りの夜、
優太くんは少し不安も残るような顔で私の顔を覗き込んで、そう言った。
…懐かしくて、幸せだったあの記憶。
あの頃はまだ、なんの汚れも知らない、未熟な子供だった。
…優太くんと一緒にいる所を、もし廉に見られたら。
その先にはまた、逃げることができない深くて真っ暗な迷路のような道が待っている。
…そう、わかっているのに。
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『…うん、わかった。』
敢えて茨な道を選ぼうとするのは、
人間だから仕方がないこと、だと自分に言い聞かせて。
優太くんの、昔から変わらない大きな背中を追いかけた。
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ななせ(プロフ) - ななみさん» 嬉しいです！！これからもっと面白く出来るように頑張ります！ (2020年4月18日 20時) (
レス) id: e113544416 (このIDを非表示/違反報告)
ななみ(プロフ) - はじめまして。読みはじめてから、どんどん話に引き込まれて、ここまで一気に読ませて頂きました。先が気になります！更新楽しみにお待ちしております。 (2020年4月18日 20時) (レス) id: 6b92244ddf (このIDを非表示/違反報告)
ななせ(プロフ) - かほさん» 嬉しすぎます、、！これからもう少しだけ重くなる予感がするんですけどお楽しみにしていてください！笑 (2020年4月13日 22時) (レス) id: e113544416 (このIDを非表示/違反報告)
ななせ(プロフ) - ふーみんさん» 全話読んでくださってありがとうございます！これからもお楽しみに！(^ ^) (2020年4月13日 22時) (レス) id: e113544416 (このIDを非表示/違反報告)
かほ(プロフ) - 初めて読みましたが非常に面白いです！こういう重いの大好きです！(笑)これからも楽しみにしております〜〜 (2020年4月13日 17時) (レス) id: 43e673b672 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななせ | 作成日時：2020年2月8日 19時
