君想い～短編集～ 2 (ページ4)

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菅原「お願いだから、もう気を引こうとしないで。俺はAのことばっか気にしてんだから。」

A「…気になる？」

菅原「…うん、気になるよ。」

クシャりと笑って俺の頭を撫でて、離れて先を歩いてしまうA。

沈黙が続く中、家に着けば振り向いて手を振るだけ。

明日から気まづいなぁ…。

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日向「どうしたんですかその髪！！！」

影山「なんかほっぺたピンクっす！！」

次の日部活に行けば、あの時みたいにきちんとセットした姿のAが見えた。
その姿に部員達は驚き、目を丸くしていた。
もちろん田中・西谷は釘付けだし、一年も照れた様子で眺めている。

A「どう？」

菅原「…可愛いよ。」

あの日言えなかったことを伝えた。
目を見て、しっかりと。

ずっと気になってモヤモヤしていた感情が晴れて、なんだか照れくさくて頬を染めてしまう。

A「スガさん、好きだよ。」

先を越されて少しムカつくけど、この際どうでも良くて、お互い思わず吹き出してしまう。

けど、オシャレをするのはみんなが居ないところでな？

俺、嫉妬しちゃうからな？

って、こんなこともまた素直に言えない俺だけど、

菅原「俺も好き！」

もう後悔はしたくないから、ゆっくり伝えていくことにするよ。