君想い～短編集～ 2 (ページ21)

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…と、こんなとんでもない理由で私達はキスをしている。

関係は、幼馴染。
付き合っていない。
私は…好き。

A「け、まぁ……や、らぁ…///」

孤爪「ん……もうやだ…？」

ゆっくりと唇を離し、酸欠気味で頬を紅潮させた研磨は…

A「っ、ぅ…見ないでよ…///」

なんだか色っぽくて、カッコよくて…そんな目で見られるなんて耐えられなかった。

孤爪「…なんで…ていうか、どこ向いてるの？こっち見てよ…」

A「だ、だって…恥ずかしいし……私ばっかり…///」

孤爪「Aばっかり？」

A「意識しちゃってバカみたい！！///」

思わず口走ってしまった！！！
恥ずかしくて尚更顔を見れないし…研磨の反応もないし…
この際私の気持ちをぶちまけて振られた方が…

孤爪「A…？」

A「は、はいっ…」

孤爪「こっち見てよ…」

無理矢理顎を引かれ、目が合ってしまう。
研磨の目は吸い込まれそうなほど綺麗。

孤爪「俺が…何の意識もなしにキスしてると思った？」

A「…え？////」

孤爪「…好き、だから…キスしたんだよ…」

A「ちょ、え、…え？///」

何が何だか分からずに混乱している私の耳元で、研磨がこう囁いた。

『練習やめて、恋人同士の本番シよっか…』