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試合は負けてしまったけど、僕の気分は上々。
帰り支度をして全員で挨拶をすれば、僕の目を見て手を振ってくれる。
その様子を見て大王様こと及川さんは不満な様子だったけど。
帰ってすぐにご飯を食べて、お風呂に入って勉強をする。
山口からの「突き指大丈夫!?」というメールが止まらないけど、面倒臭いしうるさいので無視。
二時間くらい勉強をしてひとまず休憩という時に、携帯が鳴る。
A「もっ、も、もしもしっ!!」
月島「声がデカい」
A「つきっしまくんですか!?」
月島「ソウデス」
まだ緊張しているのか、声は震えて凄くでかい。
月島「……凄く静かだね。」
A「ふぇ!ご、ごめんなさいっ!話すこともないのに電話なんかしてしまって…」
A「ちょ、っと…声が聞きたくて…」
恥ずかしそうに声のトーンを落としてそういう彼女は、きっと今耳まで真っ赤にして泣きそうになっているんだと思う。
月島「Aさん、彼氏とかいないの?」
A「い、居ないよ!1人も!」
月島「沢山いても困るけどね。好きなタイプは?」
A「え、と…月島くん、みたいな人…」
月島「…僕ばっかりだね。」
月島「Aさん、僕と付き合わない?」
Aさんは知らないと思うけど
初めてあったのに、あんなに喋る時点で
あんなに笑う時点で
電話番号を教えた時点で
僕は君に惚れたんだと思うよ。
真夏の暑さのせいなんかじゃない
一目惚れなんて絶対に信じない僕だけど
A「……えぇーー!?!?!?」
今だけは、浮かれさせてよね。
月島「うるさいよ、返事は?」
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作者名:七蛍 | 作成日時:2019年7月24日 23時